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  • 2016/03/31

「MVP」の重要性をギルドワークス 市谷氏に聞く、新規事業に必要な仮説検証のヒント (2/2)

第2回「MVPアワード」の応募が開始

――昨年行われた第1回で入賞されたサービスの、その後の動きについて教えてください。

市谷氏:昨年は合計30件以上の応募があり、ハンドメイド作品(手芸やアクセサリー作り)のアイデアを共有するプラットフォーム「Craful」が大賞をとりました。また情報共有ウェブサービス「esa」がテーマ賞を受賞しています。大賞をとったCrafulについては、優勝賞金100万円をプロダクトに還元し、ご自身で事業化を実現しました。

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第1回MVPアワードで大賞を受賞した「Craful」。ハンドメイド作品のアイデアを共有するプラットフォームで、iOS用アプリも提供中だ

 ソフトウェアやサービスのクオリティを評価基準にするコンテストは他にも数多くありますので、MVPアワードでは「検証」に重点を置いた評価基準を設けています。第1回目のMVPアワードでも、情報共有ウェブサービスのesaのほうが形としてはよく出来上がっていたのですが、検証という側面からCrafulに軍配が上がりました。

 最初にFacebookページを使い、ハンドメイドの情報ページを提供すれば、どんな反応があるのかを事前検証しており、想定する主婦層に対して反応の仮説ができていたのです。そこで次のステップに進めるという手ごたえを感じました。

 実は検証基準には「プロブレム・ソリューション・フィット」と「プロダクト・マーケット・フィット」の2つがあります。前者は「プロブレム(課題)とソリューション(解決策)がちゃんと適合しているか」という視点で、後者は「プロダクトが、想定しているマーケット(市場)で受け入れられるか」という視点の違いです。

 アイデアの仮説検証においては、まずプロブレム・ソリューション・フィットのほうを検証した後に、プロダクト・マーケット・フィットを検証し、プロダクトがヒットするかどうかを見ます。必然的に、MVPアワードでは前者のプロブレム・ソリューション・フィットを重視することになります。

すでアイデア募集は開始、テーマは「現実的な社会課題」

――第2回目のMVPアワードのスケジュールに関して教えてください。

市谷氏:すでに応募を開始しています。応募期間の締め切りは5月末で、そこから一次審査を行い、7月上旬にプレゼン参加者を絞り込んで、7月中旬に最終審査を行い、アワードを発表する予定です。昨年も実施しましたが、早めにエントリーしたアイデアに対しては、一次審査前に検証の改善ポイントをアドバイスをしています。5月までの検証期間に“壁打ち”のようなことをやって、よりよいものに仕上げてもらいます。

――MVPをつくることのメリットとは、どういうところにありますか?

市谷氏:2つのメリットがあり、1つはなんといってもスピードです。MVPが実用最小限から始めるという考えに立っているため、小さく始めて少しずつ育てていくアプローチによって、迅速に世の中にサービスやプロダクトをリリースし、結果として成長スピードにもつながるのです。もう1つは、無駄なリソースを使わずにアイデアの仮説検証ができるという点です。組織を大掛かりにすればコストもかかりますし、場合によってはすべてがダメになることもあるので、失敗して大きなダメージを受ける前に、浅い傷で済ませることができます。

――第1回目のMVPアワードと第2回の違いや改善点は何かありますか?

市谷氏:今回は前回よりもテーマを分かりやすくしています。現実的な課題のほうがイメージしやすいので、社会課題にテーマを置き、具体例としてシニア向けサービスであったり、女性を含めた働き方の多様性や、地方創生などのアイデアを掲げて、より応募しやすくしました。

――最後に、アイデア応募者に向けて何かアドバイスをお願いします。

市谷氏:やはり仮説を事前にしっかり検証しているかどうかという点が入賞ポイントになると思います。ある程度の結果が出ているほうが、我々も先々の展望に期待を持てますから。本当に小さなことでもよいので、すぐできる検証方法として、想定ユーザーに向けてインタビューして深堀してみたり、ランディングページやFcebookページなどのサイトをつくり、反応を見ることをお勧めします。ぜひ入賞に向けて頑張ってください。たくさんの応募をお待ちしております。

第2回「MVPアワード」のアイデア募集ページはこちら
(構成・インタビュー/編集部、執筆/井上 猛雄)

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