- 会員限定
- 2017/03/31 掲載
GW旅行者「4割超は1か月以上前に予約済」 旅行サイトがマーケ投資すべきタイミングとは
GWまで1か月、旅行サイトは7月を見据えたマーケ投資が重要に
激化するオンライン旅行会社「OTA(Online Travel Agency)」の競争を勝ち抜くには、適切なマーケティング戦略を立案、実行しなければならない。そのためにも、旅行者の行動傾向を知ることは非常に大切である。一人ひとりの興味、関心に合わせて最適化されたオンライン広告を提供するソリューションを提供しているクリテオが実施した調査によれば、旅行者は次の3つのタイプに分類できるという。
(2)通常予約者:10日から30日前に予約
(3)直前予約者:0日から9日前に予約
次の図は、それぞれのタイプの旅行者が「旅行を検討しはじめる時期」を示したグラフである。
年末やゴールデンウィークなど大型連休の際は、約1か月以上も前から検討を開始する早期予約者が約5割を占め、通常時期よりも早期予約者が増えることが分かる。この結果は、よく旅行する方にとっては感覚的に納得できるだろう。
2017年で備えるべき大型連休は、ゴールデンウィーク、夏休み、シルバーウィーク、年末年始の4つの時期である。これらの約1か月前から旅行検討者が検討を開始できる環境を整備しておくことが、旅行サイトにおけるマーケティング施策実行のポイントになる。
旅行者の予約パターントレンドをみると、訪問者と予約件数が1年で最も多いのは「7月」であった。旅行のピークシーズンであるゴールデンウィークや年末を見据えて、早い段階から集客を行うことで、旅行検討者に的確にコミュニケーションを行えるようになると言える。
もうすぐ新年度を迎える現段階では、すでに多くのユーザーが旅行先を検討している可能性がある。そこで、訪問者と予約件数が一年で最も多い7月を見据えて、早い段階から集客のための投資を行うことが重要になりそうだ。
2016年における旅行者が予約に至るまでの経路データをみてみよう。まず、予約する際の端末はデスクトップPC経由で旅行予約するユーザーが減る傾向にあるのに対し、モバイル経由で旅行予約するユーザーは、年初の35%から年末には44%に増えている。
クリテオが実施したオンライン調査の結果によると、コンバージョンに至るユーザーのうち、旅行サイトを週3回以上訪問するユーザーは全体の約50%。毎日のようにサイトを訪れるユーザーだけを見ても全体の32%となった。
さらに、6つ以上の旅行サイトを比較検討しているユーザーのコンバージョン率は、1つの旅行サイトしか閲覧していないユーザーの4.7倍に上る。
【次ページ】旅行業界のマーケターがすべき施策へのアドバイス
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR