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  • 2017/07/06 掲載

シスコとマイクロソフトが協力してSAI対応 マイクロソフトは自社Linux OSを搭載か?

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シスコはデータセンター向けスイッチNexus 9200/9300で、いわゆるホワイトボックススッチ用のソフトウェアであるSAI(Switch Abstraction Interface)対応を実現したことを明らかにしました。

Publickey 新野淳一

Publickey 新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。


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シスコとマイクロソフトが協力してSAI(Switch Abstraction Interface)対応を実現したNexus 9200とNexux 9300データセンター用スイッチ。SAIはASICを抽象化するレイヤであり、これに対応することでさまざまなスイッチ用OSを搭載できるようになる

 シスコとマイクロソフトが協力してSAI(Switch Abstraction Interface)対応を実現したNexus 9200とNexux 9300データセンター用スイッチ。SAIはASICを抽象化するレイヤであり、これに対応することでさまざまなスイッチ用OSを搭載できるようになる

 シスコのシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャ David Goeckeler氏は、同社のブログに投稿した記事「Cisco and Microsoft — Collaborating on Data Center Innovation」で次のように書いています。

 Cisco and Microsoft have collaborated on adapting Cisco’s NX-OS on Nexus 9500 switches, based on Cisco’s CloudScale ASICs. In addition, Cisco’s Nexus 9200/9300 platforms running Cisco’s Switch Abstraction Interface (SAI) will offer customers the freedom to run the network operating system of their choice on SAI-ready Cisco Nexus platforms.

 シスコとマイクロソフトは協力し、シスコのCloudScale ASICをベースにしたシスコのNX-OSをNexus 9500スイッチに対応させた。
 さらに、シスコのNexus 9200/9300プラットフォームで稼働しているSwitch Abstraction Interface(SAI)はSAIレディなシスコNexusプラットフォームによって顧客に自由なネットワークOSの選択肢を提供するだろう。
 (「Cisco and Microsoft — Collaborating on Data Center Innovation」から)

 上記の前半で紹介されているシスコの「NX-OS」は、同社のOSとしてよく知られているIOSとは別のもので、Nexusシリーズ用に開発されたOSです。IOSと、SANスイッチ用のOSである「SAN-OS」をベースに、モジュール性、復元性、QoSなどの機能を高めたデータセンター用途向けのOSです。

 注目すべきは、後半で書かれているNexus 9200/9300でSwitch Abstraction Interface(SAI)が稼働している点です。

SAIはASICを抽象化するソフトウェアレイヤ

 一般にスイッチの内部では、スイッチ全体を制御するCPUに加えて、ネットワークを経由してやりとりをする信号を高速かつ安定的に処理するための専用のプロセッサ「ASIC」(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)が搭載されています。

 このASICが搭載されているために、スイッチは一般のコンピュータよりも高速にネットワークの処理が可能になっているわけです。

 そして、例えばプロセッサにはx86やARMやPOWERなど複数のベンダから異なるアーキテクチャのプロセッサが提供されているように、ASICにも複数の種類があります。そのため、ASICが異なるごとに、そのASICに対応したデバイスドライバなどを備えたスイッチ用OSの開発が必要になります。

 SAIはこのASICを抽象化し、共通のAPIを提供することで、どんな種類のASICを搭載したスイッチでも(CPUが共通ならば)実行可能なソフトウェアを実現するソフトウェアレイヤです。

 このSAIは、Facebookが主導するオープンなサーバやネットワーク機器を開発するための団体OCP(Open Compute Project)で標準が策定されており、自由にスイッチOSを搭載できる、いわゆるホワイトボックススイッチの標準仕様のひとつとしても知られています。

参考:

 引用した上記ブログ記事の最後の文にある「SAIレディなシスコNexusプラットフォームによって顧客に自由なネットワークOSの選択肢を提供するだろう」とは、SAIによってASICが抽象化されるため、Nexus 9200/9300スイッチに対してまるでホワイトボックススイッチのようにOSを自由にユーザーが選択し、導入できるようになることを説明しているのです。

 そしてこのSAIによるメリットは、同ブログ内のマイクロソフトのAzure Networking担当CVP、Yousef Khalidi氏の次のようなコメントで的確に説明されています。

 Cisco support for the SAI abstraction layer on its Nexus CloudScale switches helps fulfill our vision for SAI to enable rapid innovation in silicon, CPU, power, port density, optics, and speed across multiple platforms while enabling Microsoft and cloud operators to leverage the same software stack across a variety of switch hardware platforms.

 シスコによるNexus CloudScaleスイッチ上のSAI抽象化レイヤは、わたしたちのバージョンであるSAI対応を満たしており、シリコン、CPU、電力、ポート密度、光通信、多様なプラットフォーム間での高速通信などの革新を可能にするものだ。と同時に、マイクロソフトやクラウド事業者において、さまざまなスイッチハードウェアプラットフォーム間でおなじソフトウェスタックを採用することを促進することになる。

SAIに積極的なマイクロソフト。自社製Linux OSを搭載か?

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