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  • 2022/01/31 掲載

良い結果が出ても喜んではダメ? 超一流に学ぶ「自分のホメ方」

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「いい仕事をしたいと思っていても集中できない」「評価に影響が出るとわかっていてもやる気が出ない」「なんで自分だけがこんな目に合うんだろうと凹んでしまって動けない」「毎日がつまらなくてこのままではいけないと思いつつ、行動に移せない」これでは、仕事でも人生でも成功するはずはありません。だから、行動を起こせるようになるやる気(モチベーション)が重要です。
執筆:星 渉
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超一流に学ぶ、やる気が倍増する“エアガッツポーズ”とは
(Photo/Getty Images)

いい結果が出たら、絶対に喜んではいけない

・結果だけ喜ぶ人は二流である

 結果を出すことができた! 自分が望んでいたことが実現できたらうれしいですよね。そんなときは、「この成功体験を記憶に定着させるために強い感情を伴って喜ぼう!」 と思ってしまうかもしれませんが、ちょっと待ってください。

 これ、じつはかなり危険です。はい、危険なんです。えっ? だって、過去記憶(過去の体験についての記憶)が大事。感情が伴った体験は記憶に定着しやすい! って言うじゃないか! と思うかもしれません。

 これはその通りです。ここで何が危険と言っているかというと、「結果にだけ喜ぶ」ということが危険だということです。

 なぜか? いい結果が出たから喜ぶ。また別の機会に、いい結果が出たから喜ぶ。これを繰り返していくと、どうなるでしょう?

 気がつかないうちに「いい結果が出そうなことだけ、行動しよう」というパターンができあがってしまうからです。そして、「結果が出たときしか喜べない体質」になってしまうのです。このパターンにはまると、それまで結果を出してきたやり方、考え方に固執するようになり、かつ、今までの成功パターンでうまくいきそうなことにしか、行動したい! という感情が湧かなくなります。

 なぜなら、結果が出たときしか喜べないので、結果が出そうなことしかやりたくない! となってしまうからです。

 これは、「自分を挑戦できない人間にしてしまう」地獄の入り口です。

 なぜ、地獄の入り口なのか?だって、考えてもみてください。挑戦しないで、自分を変えることができるでしょうか?自分の人生が変わるでしょうか? 答えは、もちろんNOですよね。挑戦することができない人に、目標が実現する未来はないのです。

 さらに、「これは結果が出せそうだから行動してみよう」というやる気は、うまくいかないことが発生するとすぐにやる気を失ってしまうなど、やる気としてもとても脆弱(ぜいじゃく)です。

 「結果にだけ喜ぶ」のは、これだけ危険な要素を持っているんです。本当に危険だから、今すぐやめようね。

・自分を「努力大好きな体質」に変えてしまう方法

 そしたら、結果が出たときは喜ばないほうがいいのか?といったら、もちろんそうではありません。あなたが、超一流の人たちのように「やる気の壁」を突破して、なりたい自分に変わる。

 そんなことを実現してくれる、ギャップモチベーション(「理想」と「現実」を埋めようとする心の働き)で発生する「やる気」を、味方にする「喜び方」が当然あります。  世のなかは知っているか、知らないか。そして、知ったことを実践しているか。ただ、それだけの差です。

 さぁ、その方法とは? 超一流だけが知っているギャップモチベーションを使いこなして、思い通りの人生に変えるために必須といえる、結果が出たときの喜び方とは?

 それは、結果が出たときには必ず、「あんなつらいこともあったけど、こんな努力をしたから、この結果が出たんだよな」と努力を喜ぶということです。

 いいですか、努力を喜ぶのです。人生を変えるくらい重要だから、もう1回言っておきますね。「努力を喜ぶんです」。結果だけではなく、そのプロセスにあった困難や努力もセットで喜ぶ。というのが、あなたの人生を変える最大の秘訣になります。

 これまで何かしらの結果を出すことができたときに、「やった!!」と喜ぶだけではなく、「あの努力があったからだよな!」と、心から振り返り、その努力も喜んでいたでしょうか?

 この喜び方をすると、「結果を出すことができたのは、つらい思いをしたから。努力をしたからだ!」という過去記憶ができあがります。

 こんな過去記憶をつくることができたら、あなたの人生はもう勝利確定です。

 なぜなら、私たちの脳には、何かに取り組むときに、「前回チャレンジをしたときは、つらい思いをしたから結果を出せたな。だから、今回もつらい思い=努力をしよう!」と思うようになり、  結果を出したい!だから、努力したい!と脳が勝手に努力をするように、指示を出してくれるようになるのです。

 そして、また結果が出たら努力を喜ぶ。そうすると、また「努力をしたから、いい結果が出た!」という記憶が強くなる。そして、また何かに取り組むときは、当然いい結果を出したいので、  努力したい! 努力したい! と、気がつけば結果を出したいより、努力したい!!!という超一流ループに入ってしまうわけです。

 こうなったら、もう我々の勝ちですよね!

 これを繰り返すと、私たちは、もうつらいこと(努力)なしでは、結果は出ない。むしろ、つらいこと(努力)をすると結果が出る! と思っているので、自ら進んでワクワクしてつらいこと(努力)ができるようになってしまうのです。

 これを「ゴールデンゾーンに入る」と呼んでいます。

 考えてみれば、オリンピックなどもそうですが、 超一流のアスリートがメダルを獲得したときには、必ずと言っていいほど、「メダルを獲得できたのは、この4年間の厳しい練習があったからです」と、結果だけではなく、そのプロセスも振り返り、結果だけに喜ぶことはしていませんでしたよね。

 やはり、超一流の人たちは「やる気の壁」の突破の仕方を知っているのです。超一流の「やる気の壁」を突破するコツは、結果が出たときは、「努力のおかげ」と喜ぶことです。

【次ページ】「感情的な人が成功する」意外な事実

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