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  • 2022/01/26

IoT投資の世界市場調査(後編)、気になる1位は? 投資基準は結局「コスト」?

製造業における生産プロセスの改善や、保守業務の強化などの推進を目的としたIoTの導入が増加しています。この記事では、ドイツの市場調査会社IoT Analytics (IoTアナリティクス)社の市場調査レポート「IoTのユースケース:Adoption Report(2021年)」から、IoTの導入事例トップ10を、前編(第10位~第6位)に続き、第5位~第1位を紹介いたします。

編集協力:グローバルインフォメーション

編集協力:グローバルインフォメーション

世界の主要調査会社250社以上とパートナー契約を結び、日本をはじめとする世界各所で市場調査レポートを提供している。パートナーが発行するレポートは複数産業の約10万点におよび、毎月2000点超の新刊が発行されている。レポートの販売のほか、提携先への委託調査の仲介も実施している。
企業URL:https://www.gii.co.jp/

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IoTは製造業の生産プロセス改善などを目的とした導入事例が増えている
(Photo/Getty Images)

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IoT導入事例のトップ10。導入企業の事例と声と併せて、後編では5~1位を解説

5位:位置情報のトラッキング

位置情報のトラッキング=製品の位置を追跡して、その動きや地理的な位置を把握することで、たとえばGPSなどがそれに当たる。

 今回の調査では31%の企業が採用していました。また、OEM(Original Equipment Manufacturering:他社ブランドの製品を製造する企業)が、最終顧客にIoT対応製品のうちどのスマート機能を使用しているか尋ねたところ、ジオローカライゼーション(ユーザーの地理的位置の取得)が最も採用されていることが分かりました。

 したがって、位置情報の追跡は、IoTビジネスモデルを成功させるために重要な機能と言えます。資産の位置を追跡することは、製品のベンダー(使用パターンの把握)とユーザー(紛失物を見つけたり盗難を減らしたりするなど)の双方にとって有益です。

導入企業の声
「我々にとってのコネクティビティーとは、走行距離を監視し、サービス警報を送信し、遠隔で自転車をロックできることを意味しています。このデータをほかの交通機関のデータと組み合わせることで、さらに面白いことができます。何千人ものサイクリストのルートをマッピングできれば、都市設計者がより良いサイクリングインフラを開発するのに役立つのではないでしょうか」(VanMoof共同創業者のタコ・カルリエ氏)

導入事例
 アムステルダムに本社を置く電動自転車メーカーのVanMoofは、自転車の位置情報追跡を活用した盗難防止サービスを月額制で提供しています。自転車は、Bluetoothと携帯電話ネットワークを組み合わせて接続されており、顧客の自転車が盗難に遭った場合、同社が「自転車ハンター」を派遣して追跡します。これにより、70%にも上る達成率で自転車の取り返しを実現しています。


4位:車両管理(トラック/トレース)

車両管理(トラック/トレース)=現場で移動中の車両、もしくは全体的な車両管理を目的として、個々の車両の位置を確認・追跡すること。

 車両管理は、今、サプライチェーンに関するIoT導入事例の第1位です。トラック(またはその他の輸送手段)の台数が多ければ多いほど、管理の複雑さが増します。特に、国境をまたぐ車両管理は圧倒的にコストがかかり、31%の企業がリアルタイムで情報を収集するために、専門的な車両管理ソリューションを導入しています。

 現在、ほとんどの車両管理ソリューションは、セルラー方式(2G、3G、4G)などの広域接続に依存しています。しかし、最近登場したいくつかの低コストIoT衛星技術は、間違いなくこの事例に別の選択肢を与え、車両はリーズナブルな価格で常に確実に接続されるようになりました。

 新しい会社としては、Hiber(IoTに特化した衛星ネットワーク)やStarlink(スペースX社の一部)などがあります。両社とも今後数年で、宇宙に数千個の新しい衛星を打ち上げ、低遅延・広帯域の接続を世界中に提供していく計画です。

導入企業の声
「今では、我々の車両がどこにいて、どのルートを最適化でき、そしてどうすれば顧客が得をするのか、まさにリアルタイムで知ることができます」(LineasプロジェクトリーダーのSuzy Verachten氏)

導入事例
 ヨーロッパ最大の民間鉄道貨物輸送会社であるLineasは、ボッシュの車両管理ソリューションを導入したことで、自社車両の稼働率を40%以上向上させました。


【次ページ】なぜ「遠隔監視」に投資が集中?気になるトップ3をこちらで解説

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