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- 2022/07/25 掲載
米Z世代の働きたい企業ランキング、グーグルら「GAFAM超え」した意外な企業とは?
バークリー音大提携校で2年間ジャズ/音楽理論を学ぶ。その後、通訳・翻訳者を経て24歳で大学入学。学部では国際関係、修士では英大学院で経済・政治・哲学を専攻。国内コンサルティング会社、シンガポールの日系通信社を経てLivit参画。興味分野は、メディアテクノロジーの進化と社会変化。2014〜15年頃テックメディアの立ち上げにあたり、ドローンの可能性を模索。ドローンレース・ドバイ世界大会に選手として出場。現在、音楽制作ソフト、3Dソフト、ゲームエンジンを活用した「リアルタイム・プロダクション」の実験的取り組みでVRコンテンツを制作、英語圏の視聴者向けに配信。YouTubeではVR動画単体で再生150万回以上を達成。最近購入したSony a7s3を活用した映像制作も実施中。
http://livit.media/

米Z世代はどんな企業で働きたいのか
若い世代がどのような職業・企業で働きたいと考えているのか。日本でも度々調査が実施され、注目されることの多いトピックだ。このほど、米国のZ世代を対象に実施された「働きたい企業ランキング」調査の結果が発表され、話題となっている。
調査を実施したのは、米奨学金団体「National Society of High School Scholars(NSHSS)」だ。
調査では、2022年2月13日~3月7日に同団体に所属する高校生と大学生1万1495人に聞き取りを実施。対象となった学生のGPAは平均3.72と比較的高くなっており、調査結果は米国のZ世代全般というよりは、学業成績が良いZ世代の傾向を示すものとなっている。
調査の結果、憧れる職場ランキングは以下のようになった。
1位「地元病院」、2位「セント・ジュード・チルドレン・リサーチ病院」、3位「スポティファイ」、4位「グーグル」、5位「アマゾン」、6位「FBI」、8位「アップル」、9位「スペースX」、10位「ウォルト・ディズニー」。
学生のSTEM(科学・技術・工学・数学)分野やヘルスケア分野への関心が非常に高く、そのことが反映された結果となった。
この調査、前回は2020年に実施されているが、当時のランキングと比べると、変わらない部分と大きく変化している部分がある。
2020年のランキングでは、1位「地元病院」、2位「セント・ジュード・チルドレン・リサーチ病院」、3位「メイヨー・クリニック」とトップ3はヘルスケア企業/組織が独占。これに4位「ウォルト・ディズニー」、5位「グーグル」、6位「FBI」、7位「アマゾン」、8位「アップル」、9位「NASA」、10位「チャイルドヘルスケア・オブ・アトランタ」が続く格好となった。
2020年、2022年ともに見られるのが病院とGAFAMの人気が高いという点だ。特に、2020年の調査が実施されたのは、パンデミックの影響が出始めた2020年3月17日~4月7日、ヘルスケア分野のキャリアに対する関心が高まったことが反映される形になっている。
一方、大きな変化もいくつか起こっている。一つは音楽配信を手がけるスポティファイの大躍進だ。2020年のランキングでは42位だったスポティファイだが、2022年には3位と大躍進、グーグルを上回る結果となった。
もう一つの変化は、イーロン・マスク氏が経営する企業に対する関心の高まりだ。マスク氏の宇宙開発企業スペースXは、2020年のランキングで20位だったが、2022年には9位とトップ10入り、またEV企業テスラも前回の29位から15位に順位を上げている。
【次ページ】なぜスポティファイがグーグルやアマゾンより人気になったのか?
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