• 2025/07/11 掲載

口癖は「普通に考えて…」なぜ“モラハラ上司”が野放しに?残念職場の「ある共通点」

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ミスが多い、社員がすぐに辞める、雰囲気が重い──そんな職場にはたいていモラルハラスメント(以下、モラハラ)をしている管理職がいます。「モラハラは個人の問題だから仕方がない」と諦めてはいけません。組織コンサルタントとして数多くの企業と人材を見てきた筆者が、「モラハラが生まれやすい職場」のたった1つの共通点と解決策を解説します。
執筆:識学 上席コンサルタント 安藤 利久

識学 上席コンサルタント 安藤 利久

新卒で入社したメーカーで営業職に従事した後、教育業界に転じる。学生向けの公務員試験や教員採用試験の受験指導事業を行う会社で、入社11年目に拠点責任者に昇進、7、8名の部下を持つ。その後、中部ブロックの責任者を経て、全国を統括する執行部長に就任、直下に約40名ほどの部下を持った。その会社は新卒の定着率が非常に悪く、入社後数年でほぼ辞めていくという組織だった。問題解決の糸口を探っていたところ識学理論と出会い、27年間携わった教育業界を離れて識学に入社し、現在に至る。

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モラハラが生まれやすい職場には共通点があった……
(Photo/Shutterstock.com)

「自分=常識」のヤバい考えがモラハラを引き起こす

 モラルハラスメント(モラハラ)は、言動による嫌がらせ、精神的な暴力を指す言葉です。たとえば、無視、過度な量の業務の押し付け、あるいは「普通に考えれば分かるだろう」や「おまえは使えない」といった人格否定が該当します。無論、モラハラは百害あって一利なしですが、モラハラがはびこる職場は少なくありません。

 モラハラの加害者になりやすい管理職は、自分の考えが当たり前だと信じて疑わず、すべてを自分の基準で判断しようとする傾向があります。自らの常識に当てはまらない社員を異常と見なし、上記のような発言をしてしまうのです。

 指導熱心な管理職が部下にモラハラをしてしまうケースもあります。部下を一人前にしなければと気をもむあまり、度を越した叱責をしたり、大きな負担を強いたりしてしまうのです。

 それと、経営者が一般社員にまで直接目を光らせているような組織ではモラハラが起きやすくなります。経営トップと一般社員とでは実力・経験ともに大きな差があるため、どうしても過干渉になってしまい、それが次第にモラハラ感を帯びていきます。

 経営者がモラハラ気質だと、それが正しい姿であると扱われるようになり、ほかの社員の間にもモラハラが広がっていく危険性があります。いずれにせよ、モラハラを放っておくわけにはいきません。企業ができるモラハラを起こさないための対策は何があるでしょうか。 【次ページ】モラハラはびこる職場の共通点……「仕組み」で解決する方法
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