- 2025/04/30 掲載
ポケモンで例える「自己欲求・自己能力・自己機能」、自分を知って進化を目指す(3/3)
3.自己機能:自己欲求と自己能力を踏まえた、自分の“役割”
自己機能とは、「あなたは世の中から『~屋さん』と認識されていますか?」ということです。ポケモンで言えば、「属性・必殺技を活かせる世の中での役割は何か」というところです。
「ほのお」タイプのリザードンが、「素潜りでウニを獲る屋さん」では力を発揮できないですよね。
職人気質なリザードンなら「ガラス工場でガラスを溶かす屋さん」、陽気なら「リンボーダンスのバックで火をつけて盛り上げる屋さん」もいいかもしれません。
ワークでは、自己欲求、自己能力を踏まえて、「あなたは『~屋さん』と認識されていますか?」ということを深掘りしていきます。
この「~屋さん」という言葉には「あなたは社会に対して、お金をもらえるレベルで、どのような行動で貢献していますか?」という意味が込められています。
ただし、ここで出てくる答えは「青果店」「ITエンジニア」「営業」といったような、世の中にある職業名とは少し違うものになります。
たとえば、クライアントの中には、「会話を通して双方の思考を可視化する屋さん」と回答してくれた方がいました。また、「人の話を聞いてあげる屋さん」「人の意欲に火をつける屋さん」という答えに行き着いた人もいました。
こんなふうに、あなたのどのような行動が世の中から必要とされているかをフレーズ化していくため、自己機能に関するアウトプットは、今までに聞いたことがないようなものになるかもしれません。
ただ、それは新しい職業を作るというわけではなく、自己機能は職種より抽象度がいくらか(これは人によります)高くなるというイメージが近いでしょう。 そのため、あなたの自己機能が発揮できる職種は少なくないはずです。
なぜ「今までの自分」を知ることが必要なのか? 理由は2つ
自己欲求、自己能力、自己機能を見出す必要性について、まず1つの大きな理由は、自己理解の上にGOAL設定があるからです。自己理解とGOAL設定の関係は、「現在の自分→自分の進化形」へとジャンプするイメージです。
「まずは自分自身を知る」ということは、土台を知ることに等しいのです。
もう1つの理由は、エフィカシーが上がるからです。
自己理解の次のステップでは、コンフォートゾーンから飛び出し、今までの生き方の外側にGOALを設定します。
これまでの生き方の外側に思い切って飛び出すなんて、過去に一度もやったことがないわけですから、できるかできないかもわかりません。
そこに飛び込んでいくので、当然誰もが恐怖を覚えます。
そのときに助けになるのが、エフィカシーです。
エフィカシーとは、GOALに対する自己能力の自己評価です。
「何かできる気がする」と自分自身が思えることであり、日本語では「自己効力感」と訳されています。
今の生き方を変えて飛び出すのは、たしかに怖いでしょう。
けれども、向かう先は自分の進化形なのです。
「仕事の中で思わずやってしまうこと(自己欲求)」「仕事における得意技・必殺技(自己能力)」「お金をもらえるレベルの『~屋さん』というアイデンティティ(自己機能)」の土台は、最大限の自己効力感を与えてくれる、いわば最高の踏台になってくれるのです。
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