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- 2025/06/11 掲載
【大阪万博イッキ見】iPS心臓・ミライ人間洗濯機とは?ガチで凄い…最先端医療のパワー
国際大学GLOCOM客員研究員(NTTコミュニケーションズ勤務)。現在、クラウドサービスの開発企画、マーケティング、広報・宣伝に従事。総務省 AIネットワーク社会推進会議(影響評価分科会)構成員 一般社団法人クラウド利用促進機構(CUPA) アドバイザー。著書多数。
万博の未来社会ショーケース事業とは?
「未来社会の実験場」における未来社会ショーケース事業は、2025年以降の未来を感じさせる次世代技術・社会システムの実証と、2025年の万博にふさわしい先端技術・社会システムの実装の2つのレイヤーを念頭に実施している。 その中で未来社会ショーケース事業は以下の6つの万博から構成される。たとえば「スマートモビリティ万博」では、自動運転EVバスや空飛ぶタクシーが主要動線を循環し、交通データを統合するITSプラットフォームを検証。「デジタル万博」では、来場者の行動やセンシング情報を匿名化して収集し、AIが混雑予測と省エネ制御を担うデジタルツイン都市を提示している。
大阪ヘルスケアパビリオン:再生医療と未来の健康
大阪府・市が出展する大阪ヘルスケアパビリオンは「リボーン(再生)」をテーマに、医療と健康の未来を体感できる。目玉の1つ「ミライ人間洗濯機」は、1970年大阪万博で話題となった人間洗濯機を現代技術で再現した。パナソニックとサイエンス社が共同開発し、全身自動洗浄とリラクゼーションを提供する装置で、事前予約により実際の入浴体験も可能な人気展示となっている。
再生医療分野では、iPS細胞由来の心筋シートを発展させた拍動する「iPS心臓」が注目を浴びる。開発中の試作心臓で、培養した心筋細胞が拍動する様子を間近に観察できるためだ。患者の心臓表面に貼付し心機能を補助する技術で、胸を大きく開くことなく15分程度で移植できる先端医療として期待されている。
そのほか大阪ヘルスケアパビリオンでは、和牛から採取した肉塊をもとに3Dバイオプリント技術で製造した培養肉や、パーソナルフードスタンドでの健康アドバイスAI、水耕と養殖を組み合わせた循環農業など、高齢化や医療課題への多面的なソリューションを展示している。 【次ページ】未来の都市パビリオン:Society 5.0が描く未来都市
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