- 2025/07/26 掲載
売れない原因はジャイアンの服だった…絶大効果を発揮する「色」と何?(3/3)
効果は絶大、無視できない「色」の効果
では、会議、合コン、同窓会……そんな日に身につけるべきは何色なのか。重厚感のある黒? 清潔感のあるネイビー? やさしく見えそうなグレー?
相手に注目してもらいたいときは、断然「赤」です。
私がとあるセミナーコンテストに参加したとき、この「赤色の効果」を使ったことがあります。
真っ赤なジャケットを羽織ってステージに上がったのですが、登壇した瞬間、会場の空気が変わって視線が集まり、皆さんの姿勢がくっと前のめりになったのです。
さらに、アンケート結果を見ると、「赤のジャケットが刺さりました」といったコメントをたくさんいただき、その大会で「セミナーコンテストチャンピオン」となることができました。
赤は相手に強いインパクトを与えます。広島東洋カープや浦和レッズなど、スポーツでもチームカラーを赤にしているところがありますよね。なんだか強いイメージを抱かないでしょうか?
実際に、オリンピックのボクシングの試合でも、赤コーナーの選手の勝率のほうが、青コーナーの選手より10~20%高いという結果があります。
このように、赤を身につけると、相手に強い印象を与え、雑談の場においてはつい関わってみたくなるような存在感を醸し出してくれるのです。
とはいえ、いくら「赤がいい!」といっても、真っ赤なジャケットやシャツを着ていく勇気はなかなかないと思います。
なので、赤を取り入れるなら「ワンポイント」がおすすめで、飲み会くらいの距離感であれば、ワンポイントで十分効果ありだといえます。
さらに加えるなら、人の視線は「首元」と「手首」に集まる傾向があるので、赤が目立つネックレスやリストバンド、時計なんかだと効果はもっと上がるでしょう。
そして、もう1つ意識して取り入れていただきたいのが、鮮やかな青。青は気持ちを落ち着け、冷静にしてくれる色です。古い脳を落ち着かせる働きのある神経伝達物質「セロトニン」を分泌させる効果があるといわれています。
大勢の前でのプレゼンやちょっとかしこまった会食の席では、青いネクタイや青みがかったシャツ、青が映える時計などがおすすめです。
このように、色には無視できない効果があるので、朝、服やネクタイを選ぶときは予定に合わせてぜひ意識してみてください。
「28℃」以上と未満で、売り上げがまるで違ってくる
「話を振られたい」つながりで、「飲みに誘ってほしいけれど、なかなか自分からは言い出しづらい」、そんな「誘われたい」ときに「誘ってもらう」確率を上げる方法もお伝えしたいと思います。人間の欲求というのは、天気や気温など気象条件にかなり影響されます。
暑い日はコンビニでアイスクリームを買いたくなり、逆に寒い日は肉まんを食べたくなったりしますよね。
特に日本には四季があり、年間で寒暖差が40℃近い地域もあるほど変化に富んだ気候条件。店側としては、売れる商品を予測するのがけっこう大変です。
そこで活用されているのが、気温や気候と商品の売れ具合を統計学的に分析した「ウェザーマーチャンダイジング」という販売戦略。これで、商品が売れはじめる目安となる気温がわかります。
店舗ではそれを参考に、売れるであろう商品を多めに出荷したり、店頭に並べたりするのですが、その一例がこんな感じ。
23℃:アイスクリーム
25℃:麦茶
28℃:ビール
30℃:かき氷
ここではビールに注目してみましょう。実際にスーパーでも28℃を超えると、途端にビールが売れはじめる傾向にあり、気温がそれ以上とそれより下とではビールの売り上げがまるで違ってきます。
28℃を超えるとビールを飲みたくなる人が増える。
ということは28℃以上なら、仕事終わり、飲みに誘ってもらえる確率が上がるというわけです。

飲みに誘われたい日は、28℃より下がらないよう、エコな設定にしておくといいでしょう。28℃は地球にも、飲みニケーションにもやさしい温度といえるのです。
同僚や部下を誘うとき、ぜひお試しください(誘われたくない日は27℃以下、なんていうのもアリかもしれません)。
ちなみに、28℃のときには、ノースリーブのカットソーやワンピースも売り上げが伸びる傾向があります。
なので、夏の暑いとき、もしノースリーブのワンピースを着ている人がいたら、「実は人は28℃になると……」なんて、話のネタになるかもしれません。
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