- 2025/07/26 掲載
売れない原因はジャイアンの服だった…絶大効果を発揮する「色」と何?
1975年生まれ、静岡市出身。マーケター、データサイエンティスト、行動分析の実務家として20年以上にわたり、「人はなぜ選び、なぜ動くのか」を探究。延べ3000億件を超える行動データと1000人超のグループインタビューを通して、人間の行動パターンと変容の兆しを読み解いてきた。工学博士(京都大学)。現在は大学で教鞭をとるかたわら、教育・都市政策・まちづくりの現場と連携し、「人の幸せ」や「地域の魅力」の見える化を進めている。自治体と協働してウェルビーイング指標の開発や地域データの活用にも取り組み、マーケティング教育やキャリア形成の支援にも力を入れている。近年は、行動と幸福感の関係性を「ASOBI(心の余裕)」という独自概念でとらえ直し、「Slack Field=動ける余裕のある心と環境」という視点から、人が自然に力を発揮できる条件を明らかにしようとしている。無理なく話せる、決断できる、前を向ける──その裏には、いつも「余裕」がある。そうした空間や状態を科学的に設計・支援する方法を探るため、国内外で実践と研究を続けている。
いちばん話す人の「右隣」だけは座ってはいけない
会話が集まりやすい場所とは、いちばん話す人から見て「左前」の席です。とはいえ、いつも「1番手の左前」の席を確保できるとは限りません。そこで「ここだけは避けてほしい!」という席を挙げるとともに、どんなシーンでも対応できるよう、各「座り位置」の特性を考えてみたいと思います。
まず、何をおいても避けてほしいのは、ずばり「1番手の真横」。
「真横」は距離が近いので、一見仲むつまじそうに映るのですが、実は1番手の視界にあなたの姿はほとんど入らず、話を振られる機会も少ないでしょう。
もし横になるなら、左横であればまだマシです。身体の向きを変えれば、あなたを左前に見るチャンスもあるからです。
ただ、「距離感」の問題もあるので、やはりできるだけ避けるのが無難といえるでしょう。
ほかの席でいくと、対角線上(斜め)に向かい合った席は実は相性がよく、互いにいいイメージを抱きやすい傾向にあります。
実際、合コンでは、対角線上に座っている人たちでカップルが成立しやすい傾向があります。
もし、うっかり1番手の右隣に座ってしまった場合は、これらのことを踏まえて、
- あなたのことを左前に見ている人
- あなたの対角線上にいる人
と積極的にコミュニケーションをとるのが得策です。
すると、盛り上がっている様子に1番手も触発されて交ざろうとしてくれ、結果、真横に座ってしまったデメリットを薄められる効果が期待できます。 【次ページ】Apple社のロゴマークはなぜ「かじられたリンゴ」なのか
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