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- 2025/12/11 掲載
温野菜は400店舗から半減…しゃぶ葉は後発ながら頂点に、「明暗分けた決定的な要因」
経済、不動産分野のライター。小売・飲食を中心とした企業分析記事や、都市開発、不動産市況に関する記事を手がける。理系の会社員だったが、ライター業に専念するため独立した。趣味で簿記・ファイナンシャルプランナーの資格を取得する。
温野菜としゃぶ葉の逆転…その要因は?
温野菜としゃぶ葉が逆転したのは2022~2023年頃とみられる。温野菜は2016年に388店舗を展開しており、2019年9月には349店舗まで減少した。2021年時点ではまだ温野菜がトップだったが、2024年には220店舗を下回る。一方のしゃぶ葉は2018年に200店舗を突破し、2019年末には268店舗となった。2024年12月に300店舗を達成した。両社ともしゃぶしゃぶの食べ放題を提供する。温野菜は「温野菜コース」(税込4,048円)が基本で、「黒毛和牛コース」(同5,478円)など上位ランクのメニューも提供。ランチでは温野菜コースが200円ほど安くなる(一部店舗)。
しゃぶ葉は平日/祝日、ランチ/ディナーなど時間帯で変わる点が特徴的だ。基本の「牛&豚 しゃぶしゃぶ食べ放題コース」は平日ランチで税込2,089円、土日祝のディナーだと同2,969円だ。ドリンクの飲み放題を追加した場合、温野菜は5,000円以下でしゃぶ葉は4,000円以下が目安だ。客単価は1,000円ほどしゃぶ葉のほうが安いと推測できる。
システムでも両者の違いが見られる。温野菜はタブレット注文が基本だ。しゃぶ葉では肉類などをタブレットで注文する方式、サラダやご飯、ドリンク類などはセルフ式だ。肉質に関しては価格が高い分、温野菜のほうが評価されている。 【次ページ】肉質そのものではなく…しゃぶ葉が伸びているワケとは
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