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  • 2025/11/17 掲載

頭打ちの業界で…唯一快進撃を見せる「ノジマ」、売上倍増させる“独自のテクニック”

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首都圏を中心に家電量販店を展開するノジマが成長し続けている。売上高は2014年3月期まで2,000億円前後を推移していたが、2018年3月期に5,000億円を突破し、2025年3月期は8,500億円を超えた。家電量販店業界は、2020年のコロナ禍における巣ごもり需要で売上が伸びたが、以降は頭打ちの状況が続いている。そんな業界で、ノジマだけが著しく伸びている状況にある。その理由とは?
執筆:山口 伸

山口 伸

経済、不動産分野のライター。小売・飲食を中心とした企業分析記事や、都市開発、不動産市況に関する記事を手がける。理系の会社員だったが、ライター業に専念するため独立した。趣味で簿記・ファイナンシャルプランナーの資格を取得する。

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近年急拡大を続けるノジマ。その強みは一体どこに?
(編集部撮影)

売上拡大で1兆円も視野に。着実に成長を続けるノジマ

 ノジマは1959年に「野島電気工業社」として創業した。当初は相模原市の電気屋であり、家電のカタログ販売を手がけていた。1970年代にオーディオ製品、1980年代にオーディオ・ビジュアル・コンピューターと、時代に合わせた製品の専門店を出店していく。

 1980年代に東京・埼玉に進出し、1991年に商号を現在のノジマに変更した。売上高は1998年に500億円を突破した後、2006年には1,000億円を突破した。2011年に2,000億円を超えた。

 その後も成長を続け、2025年3月期は8,534億円となった。2025年3月期第2四半期時点で前年同期比17.7%増収であり、通期売上高9,300億円を見込んでいる。

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ノジマ2025年3月期のセグメント別収益

 デジタル家電専門店運営事業は「nojima」の事業であり、期末時点で248店舗を展開している。量販店はすべて直営店だ。キャリアショップ運営事業は主にドコモショップの事業であり、2015年以降にM&Aで規模を拡大した。期末時点で直営店647・FC店288の計935店舗を展開している。

 ノジマはM&Aで多角化を進めてきた。2017年にはプロバイダーのニフティを子会社化。海外事業では2019年に量販店「Courts」を展開するシンガポール法人を子会社化し、2023年に「Thunder Match」を展開するマレーシア企業を子会社化した。海外では期末時点で114店舗を展開する。

 金融事業ではマネースクエアHDを通じてFX事業を展開していたが、2025年8月に売却済みである。プロダクト事業はPCメーカーVAIOの事業であり、ノジマは2025年1月に子会社化を完了した。それでは、ここからはもう少し詳しくノジマの各事業の強みを見ていきたい。 【次ページ】店頭から違う……売上伸ばす “販売員のある特徴”
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