- 2025/10/01 掲載
バイブコーディング初心者は「生成AIで学べ」と言えるワケ、“チート級”活用法も紹介(2/3)
学習モードで超使える「ある用途」
ChatGPTの学習サポートに「バイブコーディングでビジネスをしたいからソフトウェア開発を学びたい」とリクエストすると、変数や条件分岐などプログラミング基礎を学ぶか? それとも実際にスマホアプリを作ってみるか? と希望を聞いてくる。スマホ開発をリクエストすると、Web技術を元にしたReactNativeという仕組みを使ってスマホアプリを作成し、自分のAndroidスマホにインストールして動かすところまで2時間ちょっとでできた。その気になればGoogle Playへの登録も可能だ。
Pythonを使った初心者向けプログラミング講座もやってみたところ、変数、条件分岐、関数、繰り返しループというプログラミングの基礎を30~40分で学べるようになっていた。しかし、ここでコードの書き方を学んでも、実際のソフトウェア開発に結びつくまで長い時間がかかりそうだと感じた。
また、コーディングの細部に関しては手取り足取りというほど親切ではなく、自分でVS Codeをインストールして、ターミナルも使える程度の知識がないとつまずきそうだ。プログラミングの完全初心者の場合は、生成AIにオススメのYouTube動画を探してもらい、それで学習したほうが良いかもしれない。
では、ChatGPTの学習モードは何に使うべきか? ソフトウェア開発で大切なのは「概念」と「機能」を学ぶことだ。「フロントエンド」「バックエンド」「データベース」などの役割と機能を知ること。そして、それぞれを構成する技術が何かをまず理解すべきだろう。AIがコーディングした機能が、どの役割に当たるかぐらいは分からないとトラブルになったときの原因も分からない。
まず、概念を知り、そこから1つずつブレイクダウンして少しずつ深掘りして理解を深めていくべきだ。たとえば、ChatGPTの学習サポートモードで以下のように指示をしてみよう。
「私はプログラミング経験がゼロですが、バイブコーディングでWebアプリを作ってビジネスできるようになりたいです。プログラミングは別途学ぶので、Webアプリを作ってサービスするために知っておくべき最小限の概念的知識をシンプルに教えてください。」
これに対しChatGPTは、Web開発の概念をおおざっぱに示し、「何を作りたいか」と聞いてきたので、「ダイエットを支援する記録サービスを作りたい」と返したところ、当該サービスを少しずつ現実に落とし込みながら、Web開発に必要な概念をときにミニクイズなども挟みながらソフトウェア開発への理解が進むようにしてくれた。
ChatGPTより「もっと使える」あのツール
ChatGPTの学習サポートはそれなりに使えるが、一歩ずつ学習を進める方式は、先が見えなくてストレスにもなる。その解決策として最近人気が高いNotebook LMの利用をおすすめしたい。グーグルが提供する生成AIによる情報整理ツールで、テキスト、音声、YouTube動画のリンクなどを登録するとそれをAIが読み取って内容を説明してくれる。内容の説明はテキストだけでなく、ポッドキャスト型の音声解説や動画解説も作成してくれる。しかも無料でも利用可能だ。Webアプリ開発のフロントエンドを構成する技術を学ぶなら、グーグルが提供している「A Web Developer's Guide」という無料のテキスト教科書シリーズがあるので、これのリンクをNotebook LMに登録する。
Notebook LMは取得した情報の構成を分析してマインドマップを生成してくれる。このマインドマップで全体像を把握して、個々の情報についてはチャットでNotebook LMに問い合わせて教えてもらう。
さらにNotebook LMはアウトプットを音声や動画にすることで、自分専用のソフトウェア開発講座を作ることができる。今回はグーグルの講座のHTML、CSS、JavaScriptの3つの講座を登録して、Webアプリを作るために3つの技術がどう機能しているのか説明してくれる動画を作成した。
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