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- 2025/10/08 掲載
じゃらんも楽天トラベルももうオワコン? グーグルが仕掛ける「AI旅行革命」
英大学院修了後、RPA企業に勤務。大手通信社シンガポール支局で経済・テクノロジーの取材・執筆を担当。その後、Livit Singaporeでクライアント企業のメディア戦略とコンテンツ制作を支援(主にドローン/AI領域)。2026年2月、シンガポールで「SimplyPNG」を設立し、AI画像編集のモデル運用とGPUコスト最適化を手がける。主にEC向け画像処理ワークフローの設計・運用自動化に注力。
AIが教えてくれる「最安」フライトの仕組み
タブを十数個開いて、複数の比較サイトや航空会社サイトを往復し、日程を何度も変更して検索ボタンを押し続ける。出張や旅行の航空券探しに、こんな苦行を強いられた経験はないだろうか。「東京-大阪の最安値は?」という単純な質問に答えを得るまでに30分。しかも翌日見たら価格が変わっており、検索再実行へ。そんな航空券探しの状況がAIにより一変しつつある。
「冬に美味しい食事が楽しめる都市へ、直行便で」。こんな曖昧な希望を入力するだけで、AIが最適なフライトを見つけてくれる時代が到来した。
注目される旅行AIツールの1つがグーグルの「Flight Deals」。同社の生成AIモデル「Gemini 2.5」を活用した新しい航空券検索ツールだ。
従来の検索では、目的地や日程を細かく指定する必要があったが、Flight Dealsは自然言語処理により、ユーザーの漠然とした要望を理解し、マッチする選択肢を提示する。「10日間のスキー旅行、パウダースノーが楽しめる世界的なリゾートへ」といった複雑な条件でも、AIが瞬時に解析。数百の航空会社やオンライン予約サイトのリアルタイムデータから、条件に合う割安なフライトを抽出してくれる。
同ツールの強みは、価格優先のアプローチにある。検索結果は割引率の高い順に表示され、通常価格から20%以上安いフライトには「お得」バッジが付く。割引率が同じ場合は、絶対価格の安い順に並ぶため、ユーザーはひと目で最もお得な選択肢を把握できる。
グーグルによれば、このツールのターゲットは、日程や目的地にこだわらず、とにかく安く旅行したい「柔軟な旅行者」。複数の日程や目的地を手動で比較する手間が省け、思いがけない掘り出し物に出会える可能性も高まるという。
現在、Flight Dealsはベータ版として米国、カナダ、インドで提供されている。今後数週間以内に本格展開される予定で、従来のGoogle Flightsと並行して利用可能となる。 【次ページ】じゃらんも楽天トラベルももうオワコン? 日本でも始まったAI旅行革命
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