• 2025/09/18 掲載

ホリエモン、NewsPicks、報ステ…評価真っ二つのジャングリア、迎えている「新局面」

連載:テーマパーク経済学

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開業からまもなく2カ月を迎えるテーマパーク「ジャングリア沖縄」。本連載ではこれまで2回にわたって現地レポをお届けしてきたが、実態を理解するうえで欠かせないのは、メディア報道やSNSに広がる「言説」との関連性である。開業からまだ2カ月足らずだというのに、膨大な言説が蓄積し、それゆえにジャングリアの実態が見えづらくなっている側面もある。そこで今回考察するのは、パークの内実そのものではなく、「メディア空間に映し出されたジャングリア」である。この整理を行うことで、ジャングリアをめぐる議論の“本質”に近づくことが可能になるはずだ。
執筆:都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家 谷頭 和希

都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家 谷頭 和希

1997年生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業、早稲田大学教育学術院国語教育専攻修士課程修了。テーマパークやチェーンストア、都市についての原稿を主に執筆。著書に『ニセコ化するニッポン』(KADOKAWA)『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』(集英社)『ブックオフから考える』(青弓社)がある。

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ジャングリアが迎えている「新局面」とは?
(写真:毎日新聞社/アフロ)

開業前後は「批判一色」

 ジャングリアをめぐるさまざまなメディア報道やSNS上での反応を見る限り、当初の激烈な批判(と、その裏でインフルエンサーたちが繰り広げた称賛)が相次いだ時期から、今は徐々に落ち着きを取り戻しつつある。

 まずは開業前後の状況を見ていく。

 この時期のジャングリアに関する話題は、ほとんどが批判的論調に傾いていた(ただし、後に説明するように大手メディアとインフルエンサーを除いて)。

 この批判的論調は主に2つのタイプに分かれる。

  1. 実際に現地へ足を運んだ人によるパーク運営への不満

  2. 現地へ足を運んでいないが、ネット上での評判を見て、そこに乗り掛かる形で批判的意見を展開するもの

 1.については、2025年7月31日にライターのヨッピー氏が書いた「ジャングリア開業 山積みの課題と対策について」が典型的だろう。開業当初のジャングリアの課題を、実体験に基づき的確に指摘している。改善へのアドバイスや運営会社への取材も含まれており、大きな影響力を持った。

 また、日本遊園地学会の会長である塩地 優氏は、開業前から周辺の交通渋滞への懸念や、パークのキャパの少なさなどを指摘している。開業以後も各種メディアにて積極的にジャングリアに対する批判的な論調を続けている。

 こうした署名記事以外でも、一般ゲストからの否定的投稿も相次いだ。特に、開業初日については入場システムのトラブルなどもあり、それらがSNSで拡散されていた。

 一方、ジャングリアの事例で厄介なのが2.である。 【次ページ】ホリエモン絶賛、報ステも特集──完璧なPRの「落とし穴」
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