- 2025/12/20 掲載
スイカゲーム開発者が実践、天才じゃなくても「発想力が必ず高まる」たった1つの習慣(2/3)
発想力を磨くおすすめの習慣、ただし1点だけ注意
発想力を磨く方法としておすすめなのは、「違和感メモ」の習慣。仕事や日常の違和感、不便を感じたこと、非効率を感じたことをメモに残します。
制約は一切つけず、思ったままの感情、その場で思いついた打開策、効率化の切り口などを「1行だけ」書き残します。
残す先はメモ帳でも、スマホのメモアプリでも、音声メモでも構いません。
ただ写真に撮っておしまいにするのはやめましょう。
大事なのは自分の言葉で言語化すること。
つまり、「1回、自分の頭で考える」というプロセスを設けるのがポイントです。
さらに重要なのは、「振り返りの時間」を持つこと。
週に1回程度、メモを見返して「自分だったらどうするか?」と考える時間を作る。すると、違和感や気づきがアイデアとして育っていきます。
これが独自性、独創性のある発想の種を探すトレーニングとなります。
メモの習慣が定着すると、副次効果として、「自分がどんなことに関心を抱きやすいか」もわかってきます。
私の場合は「家にあるもの」「家族が使うもの」の中に違和感や、不便を感じやすいことがわかりました。
N1ニーズを起点に考える──なぜ「N1=自分自身」なのか
「N1ニーズ」とは、不特定多数ではなく、特定の「たった1人」のユーザーを深く観察することで見えてくるニーズのことです。私は、このN1ニーズを起点に考えることで、ほかにはない独自性や独創性を持ったアイデアが生まれると考えています。そして、ここで言う特定の1人のユーザーとは、「自分自身」です。
ではなぜ、「N=1」のユーザーを自分自身とするのか。その理由は明確です。
世界で自分のことを100%知っている人間は、自分だけだからです。
つまり、自分のニーズを最も深く、正確に把握できるのは自分だけなのです。
そして、そのN1ニーズをアイデアに活かすポイントは、私やあなたとまったく同じ人はほかにいないけれど、「似たような属性を持つ人は必ず存在する」ということ。
たとえば、
- 40代、育児中、中小企業経営者
- 20代、独身、都市部在住会社員
- 60代、早期退職、地方移住……など
生い立ちや興味関心、仕事や暮らしの環境が近い人たちは必ずいます。
ですから、自分のニーズを満たせれば、同じような属性を持つ人たちのニーズも満たせる可能性が高いのです。これが「N1ニーズ」から発想するメリットです。
一方、一般的なマーケティング手法でアンケート調査を行い、さまざまな属性の人の意見を集めると、どうしても平均値に近づいてしまいます。
平均値から生まれる発想は、多くの人の関心を集めるかもしれませんが、ユーザーの属性が広すぎたり、コンテンツ内容が浅かったりして、結果的に誰にも響かないものになってしまうのです。
また、インタビュー調査を基に特定のペルソナをイメージし、発想していく方法もあります。私も以前その手法で発想し、写真アプリを開発しました。
しかし、結果は失敗に。
写真アプリのメインの利用者である女子大生をインタビューして回ったのですが、どうしてもユーザーの気持ちになりきれず、うまくいきませんでした。
「N1ニーズ」を見つける時間を作る、2つのやり方
「N1ニーズ」を見つけるためには、N1である自分と向き合う時間が必要です。そのため、「自分の時間を作る」習慣や工夫がほしいところです。
私は、次の2つのやり方で、その時間を作っています。
ここで紹介するのは、私の例なので、参照しながら、自分なりの習慣に組み直してみてください。
- 週に1回「自分と向き合う時間」を作る
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いつ:毎週木曜日の夕方以降
目的:アイデア出しや思考の整理、本を読むなどのインプット
工夫ポイント:まずは、「週に1回1時間」から始めてみる
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いつ:毎週木曜日の夕方以降
- 歩く
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いつ:悩みごとが増えたとき
目的:歩きながらパッと出てくる、何かしらの「いいアイデア」をつかむため
工夫ポイント:最寄り駅の隣~自宅まで、会社から隣駅まで、近所をぐるりと1周など、歩くルートを決めて、悩んだらすぐに行動に移せるようにする。また、歩いているときは、音楽を聴くことで頭がほぐれ、アイデアが浮かびやすくなることも。
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いつ:悩みごとが増えたとき
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