• 2026/03/02 掲載

年350万が閉店…中国の飲食店が今ヤバい、勝者はスシローと「回転焼肉」の意外な理由

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消費マインドの低迷が続く中国では、飲食店が逆境に直面している。約700万店のうち半数が閉店して、ほぼ同じ数が開店する──まさに“外食総入れ替え時代”だ。ところが、その過酷な市場で、5時間待ち、座席回転率11回超という異例の繁盛店も生まれている。その成功の理由をひも解くキーワードが「回る外食」だ。回転寿司だけではなく、いま中国では焼肉も火鍋も、あらゆる料理が回り始めているのだ。なぜ、これほど淘汰が進む市場で、「回る外食」が急増し、人気を得ているのか。その裏には、中国社会の構造変化と、未成熟市場をめぐる熾烈な争奪戦があった。
執筆:ITジャーナリスト 牧野 武文

ITジャーナリスト 牧野 武文

消費者ビジネスの視点でIT技術を論じる記事を各種メディアに発表。近年は中国のIT技術に注目をしている。著書に『Googleの正体』(マイコミ新書)、『任天堂ノスタルジー』(角川新書)など。

中国の最新技術とそれらが実現させる最新ビジネスをレポートする『中国イノベーション事情』を連載中。

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飲食収入(外食)は、2025年前半までは5%程度の成長を維持していたが、後半になって息切れを起こしている。飲食店の総入れ替えが始まっている
(データ出典:中国国家統計局)

1年で350万店が消える…総入れ替えが進む中国飲食業

 中国の飲食業が大転換期を迎えている。消費マインドの低迷が続き、どの飲食店も客数が減少傾向にあるからだ。

 中国には約700万店の飲食店があるが、1年間でそのうちの半数が閉店し、ほぼ同数が開店する状況が続いている。つまり、従来のやり方では集客できず、新しい形に転換していく「総入れ替え」が進行している。

 この入れ替え効果により、2024年前半までは5%成長を維持することができていたが、2025年後半になって息切れし、2%から3%程度まで落ち込んでいる。

 しかし、逆境の中でも行列ができる人気店が少数ながら現れている。

「400組待ち」の大繁盛、スシローが示した“中国対応モデル”

 日本のスシローもその1つだ。2024年8月に北京市に初出店すると400組が行列し、予約は2カ月先までいっぱいと盛況になった。2025年12月に上海に初出店すると、やはり同様の状況となっている。現在になっても、夕食時の行列は100組、予約は2週間先までいっぱいという状況が続いている。

 加熱調理されたメニューを中心に、サービスメニューを豊富に用意するという中国市場に合った施策を行ったことが勝因だ。それでいて、300元から400元はする日本の寿司を、わずか100元(約2,250円)程度で食べられるというコスパがリピーターを呼んでいる。

 中国国内系の飲食店も負けていない。今話題になっているのは、回転焼肉店だ。 【次ページ】客席回転率「驚異の11回」、話題の「回転焼肉」は何が凄い?
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