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  • 2026/04/25 掲載

「SNS発キャラ」なぜここまで大躍進?スンスン・おぱんちゅ…伊藤忠も本腰の熱狂市場

連載:ヒットの現在地

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キャラクターブームの勢いが止まらない。近年は、SNSから人気に火が付いた「SNS発キャラ」の活躍が目立つ。たとえば、2019年2月に初登場した「パペットスンスン」は、SNSの総フォロワー数が300万人に到達。テレビアニメ化のほか、GUやスシローなど大手とのコラボも増えている。また、2022年1月に初登場した「おぱんちゅうさぎ」は国境を越えて人気が拡大中。4月24日には日本テレビ系列「ZIP!」での3Dアニメ化も発表された。なぜ、人々はこれほどまでにキャラクターに夢中になるのか。キャラクターマーケティングに詳しいキャラクター・データバンク、および「おぱんちゅうさぎ」の北米・アジア展開(日韓を除く)を担う伊藤忠商事の子会社・アイライツポートへの取材をもとに、「令和のキャラクター市場」をひもとく。
執筆:小林 香織

小林 香織

1981年生まれ。フリーランスライター・PRとして、「ビジネストレンド」「国内外のイノベーション」「海外文化」を追う。一般社団法人 日本デジタルライターズ協会会員。エンタメ業界で約10年の勤務後、自由なライフスタイルに憧れ、2016年にOLからフリーライターへ転身。その後、東南アジアへの短期移住や約2年間の北欧移住(デンマーク・フィンランド)を経験。現地でもイノベーション、文化、教育を取材・執筆する。2022年3月~は東京拠点。関連サイトはこちら

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「令和キャラ」たちが熱狂を生む理由とは?
(写真提供:アイライツポート)

なぜこんなに刺さる?かわいいだけじゃない「SNS発キャラ」

 長年にわたりキャラクター市場の変遷を追ってきたキャラクター・データバンクの代表取締役社長 陸川和男氏は、令和のキャラクター市場の最大の特徴として、「SNSの影響」を挙げた。

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キャラクター・データバンクの代表取締役社長 陸川和男氏
(出典:キャラクター・データバンク)
「テレビや雑誌などのマスメディアが主導していた平成時代のキャラブームと比較すると、令和では、その軸が『SNS』に移り変わっています。

 たとえば、『ちいかわ』はSNS上で短尺のマンガを日々投稿し、多くのファンを獲得しました。キャラの性格や物語の設定において、『かわいい』だけでなく、『かわいそう』という共感できる要素が多い特徴もあります。それらがUGC(一般ユーザーが生成したコンテンツ)を自然発生させていると考えます」(キャラクター・データバンク 陸川氏)

 ちいかわでは、泣き虫で不器用、報われなくても努力を続ける主人公のちいかわに、多大な共感が寄せられている。たとえば、「草むしり検定」の資格試験では、ひたむきに勉強に励むも友だちのハチワレだけが合格し、ちいかわは不合格に。その後、5年越し、3度目の挑戦で、ちいかわが合格を勝ち取った投稿は大きな話題となった。

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【画像付き記事全文はこちら】Z世代女性を中心にファンを拡大する「おぱんちゅうさぎ」

(出典:アイライツポート提供 (C)KAWAISOUNI!)
 このちいかわと共通点が多いのが、若手女性クリエイターの「可哀想に!」氏が生んだ、うさぎのキャラクター「おぱんちゅうさぎ」だ。

 さまざま挑戦するが、なかなか報われない姿が“不憫かわいい”としてZ世代女性に刺さった。SNSでは、2~4の短いコマ数で恵まれないが健気に生きるおぱんちゅうさぎの様子がユーモラスに表現されている。

「SNSに投稿している作品は、キャラクター制作やストーリー設計、アニメーションの編集から複数キャラの音声に至るまで、可哀想に!さんがすべてひとりで担当されています。ある種の天才なのだと思います」(アイライツポート 代表取締役社長 稲留光氏)

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300万人の総フォロワーがいる「パペットスンスン」。中央がスンスン
(出典:チョコレイト リリース(C)PUPPET SUNSUN/PS committee)
 コンテンツスタジオのCHOCOLATE(チョコレイト)が手掛ける「パペットスンスン(以下、スンスン)」もまた、“かわいい”にとどまらない独自の世界観がある。

 パペットの国・トゥーホックに住む6才の男の子で、SNSでは親友のノンノン(写真左)やおじいちゃんのゾンゾン(写真右)とのほのぼのした日常が描かれている。コミカルな動きや脱力感のある雰囲気、「ふわわあっ」という口グセに「気持ちがむちょむちょする」といった独特な表現など、クセになる要素が満載だ。
編集部おすすめ動画

1.6兆円まで拡大、キャラが一気に広がる「共通ルート」

 キャラクター・データバンクの調査によると、キャラクター商品の小売市場規模はコロナ禍に落ち込んだ後、順調に回復。2024年は、2015年以降の最高額となる1兆6,860億円となった。

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