- 2026/09/21 06:10 掲載
手元のPCで「CM動画」制作!仕上げ「約720円」の衝撃…“コスパ最強”AI活用術(4/4)
無料ライセンスに潜む「落とし穴」
最後に残ったのは、この動画を公開してよいか、というライセンス問題だ。H3は有料ライセンスと、無料の「Community License」の2本立てで、利用者の年商が2000万ドル以下なら後者を適用できる。要点は次のとおりだ。- 公開する動画に「AIで作った」と明示する。これは動画内やYouTubeなどの概要欄に入れればクリアできる。「MiniMax H3で生成した」と表示する義務はないが、今回はこれも表示した。
- 生成物の権利は作った側にある。 その代わり、映り込んだロゴやブランドの責任も作った側が負う。
- 米国、EU、英国、韓国は「除外地域」である。 本体データも、生成した動画も、そこで使ったり表示したりしてはならない。
3つめの除外地域が問題だ。この制約は、MiniMaxとハリウッドの映画会社との著作権訴訟が原因だという。これに従うとYouTubeなどの動画サービスに掲載できない。「公式のクラウド経由なら地域を問わない」ともあるが、ローカルで試作した場合については明確な規定がない。
Hugging Faceの掲示板のディスカッションの中で、MiniMax側の公式声明で、この問題について用意されたフォームから申請できるとあった。早速申請したところ、即座にメールで回答が来て許諾を得た。
Claude Codeが「映像監督」になった制作環境とは
今回のCM動画制作は、音声収録を除けばほとんどClaude Codeに任せっきりで行った。それも、普段ソフトウェア開発を行っているMac miniから同じLAN上にあるWindows PCをリモート制御する形式だ。CM制作対象である製品「ccbox」の開発環境がこのMac miniにあるので、どんなCMを作るべきかClaude Codeに改めて説明する必要を省けると考えたからだ。実際、Claude Codeは、Mac mini上のccboxの仕様を読み取って、こちらの指示に合わせて台本を作ってくれた。「オフィスシーンで」「特撮ヒーロー風に」「韓国恋愛ドラマ風に」などとシンプルな指示をして、上がってきた脚本を承認したり修正を指示したりするだけだった。実際のCM監督のような立場で動画を制作できた。
これが可能になったのは、動画制作に必要なコンテキストがすべて1つのマシン上にあったからだ。CM動画以前に、利用規約、プレスリリース、営業資料、配布パンフレットなど、あらゆる制作物をMac mini上のClaude Codeで作った。成果物だけでなく、すべての制作過程を資料として残すことで、あとから作る制作物のコンテキストとして利用できた。動画制作においても、バイブコーディングと同じようにコンテキストによるループエンジニアリングが可能なのだ。
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