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- 2026/10/29 07:30 掲載
サイバー攻撃による情報漏えい サイト経由急増、AIによる自律無差別攻撃の傾向と対策
AIを活用した防御体制の構築が急務
AIで流れが変わるサイバー攻撃、守る側企業の傾向と対策
国内の複数メディアやセキュリティ機関の調査によりサイバー攻撃のトレンドが劇的に変化していることが明らかになった。これまでのサイバー攻撃は従業員の社内端末へフィッシングメールを送りつける手口や社内ネットワークと外部をつなぐ境界VPN機器の脆弱性を狙う手法が主流であった。攻撃者も人間であるため自らの知見や経験に基づく限定的な合理性の範囲内で特定の企業やクレジットカード情報などの金銭に直結する価値の高い情報を狙う傾向が強かった。しかし現在急増している攻撃は企業が外部に公開しているウェブサイトやクラウドサービスやスマートフォンアプリ連携用のAPIさらには本来非公開であるはずの管理画面やビジネスインテリジェンスツールなどを直接的な侵入口として悪用する。
この変化の背景にあるのが人工知能の悪用である。最新のサイバー攻撃では人間による手動の探索ではなくAIエージェントを用いた攻撃基盤が用いられている。AIは事前の思い込みを持たずインターネット上に公開されたあらゆるシステムに対して24時間体制で無差別に脆弱性を探索する。標的を見つけると侵入から権限の昇格とデータの選別および持ち出しに至るまでの全工程を自律的に実行する。
これにより従来は数日から数週間を要した攻撃サイクルがわずか数分から数時間へと異常な速度に短縮された。また盗み出される情報もクレジットカード情報に限らず人事情報や従業員情報など多岐にわたり攻撃の意図が読み取りにくくなっているのが今回の特徴である。専門的なスキルを持たない者でも生成AIを用いて高度な攻撃を仕掛けることが可能となり攻撃者の裾野が拡大した結果として業種や規模を問わず無数の企業が標的となっている。
従来型の人による防御では限界、AIを活用した防御体制急務
このようなAIを悪用した機械速度のサイバー攻撃に対して人間の手作業による監視や従来のセキュリティソフトだけで防ぐことはもはや限界を迎えている。政府機関やセキュリティ専門企業は攻撃手法の高度化に合わせた新たな対策を強く推奨している。第一の対策は自社がインターネット上に公開しているデジタル資産の完全な可視化と管理である。放置されたテスト用サーバーや更新が止まっている機器や不要な外部接続サービスを洗い出し攻撃の糸口となる隙間を減らすことが求められる。
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