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  • 2011/09/13

「ECサイトのユーザーは2秒以上は待ってくれない」ユーザーとサービスの距離縮めるアカマイのクラウド戦略

アカマイ EVP クリス・シャトル氏

世界中のインターネットトラフィックの30%を捌いているといわれるアカマイ。高帯域が要求される動画コンテンツ配信やグローバルに展開するECサイトのネットワークプラットフォームを世界中の企業に提供している同社だが、インターネットワーキングスタイルの進化に合わせ、エンタープライズクラウド、モバイルネットワークについてもアカマイクオリティのプラットフォームを展開しようとしている。その戦略とは。

フリーランスライター 中尾真二

フリーランスライター 中尾真二

フリーランスライター、エディター。アスキーの書籍編集から、オライリー・ジャパンを経て、翻訳や執筆、取材などを紙、Webを問わずこなす。IT系が多いが、たまに自動車関連の媒体で執筆することもある。インターネット(とは言わなかったが)はUUCPのころから使っている。

不確実なインターネットを担保する技術

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Akamai Technologies
Exective Vice President
クリス・シャトル氏
 アカマイといえば、ハイビジョン動画を含むコンテンツ配信ネットワークや巨大ECサイトなどに安定したネットワークを提供していることで定評がある(参考リンク:CDN/ADNとは何か)。

 そのアカマイが、ビジネスクラウドやモバイルネットワーク向けにもサービスを強化するという。同社のExective Vice President クリス・シャトル氏が、「2011アカマイ・カスタマ・カンファレンス」(主催:アカマイ・テクノロジーズ)の基調講演で語った。

 まずシャトル氏は、現状のインターネットとその中における同社の役割について次のように話す。

「インターネットを図示すると、それはとてもシンプルな絵になる。インターネットを意味する雲の絵と、そこにつながるWebサーバとクライアントPCだ。絵にすると簡単だが、その内部は無数のネットワークによって構成され、多様なプラットフォーム上に数多くのフォーマットのデータが行き交っている。しかも、そこには様々な脅威も存在している。アカマイのネットワークは、不確実なネットワークの信頼性を担保することにある」

 こうした中で、アカマイがターゲットに考えるインターネットを活用したビジネスには、「情報と娯楽」「物販とサービス」そして「クラウドによるビジネス構築」の3つがあるという。

 「情報と娯楽」は、コンテンツ配信ネットワークを基盤とするビジネスのこと。これは言うまでもなく、同社がこれまで得意としてきた分野だが、専用HDネットワークを開発することで、より高品質な映像を届けられるという。同社では「どこでもテレビ」という取り組みを行い、インターネット経由での映像配信にも力を入れている。


 次に「物販とサービス」は、ECサイト向けのサービスこと。最近のECサイトは、対応デバイスがPCだけでなくスマートフォンやタブレットにも広がっている。ページの表現手法も複雑になり、画像も高画質なものが増えている。このような、ECサイトのパフォーマンスに対する要件が非常に高度化してきているのだという。

「現在、平均的なユーザーがレスポンスの待ち時間は2秒だ。ユーザーは2秒以上は待ってくれない。また、ECサイトは常に攻撃にさらされており、確実に守るにはエッジサーバだけの対策では不十分で、ネットワーク全体をセキュアにしなければならない」(シャトル氏)


 こうしたECサイトの課題に対して、アカマイの「Dynamic Site Solutions」で、ネットワークのパフォーマンスとセキュリティを維持・向上させているという。

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アカマイの高品質コンテンツ配信ビジネス
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ECサイトが洗練された結果、表示に時間がかかるようになったが、ユーザーの忍耐力は減る一方だという

【次ページ】ハイブリッド型クラウドでネットワークとビジネスを最適化

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