クックパッドは料理レシピの投稿・検索サイトで、現在の投稿レシピ数は150万品を超え、20～30代の女性を中心に月間2,000万人以上が利用する。

　クックパッドでは、「クックパッド」を中心に「食を中心とした生活インフラ」を提供するため、新規サービスおよび新規事業の立ち上げに注力しており、現在は野菜の定期宅配サービスや料理教室の検索・予約サービスなども手がけている。

　一方のCyta.jpは、語学・楽器・デザイン・スポーツ・資格取得など、約140種類のジャンルのプライベートコーチ（個人指導の先生）が見つかるサイト。先生側も一定の審査を経て簡単に登録できる。東京・大阪・愛知・北海道・九州など、全国3,000会場でレッスンを提供している。


　Cyta.jpではスマートフォン普及に合わせて、レッスンの検索・予約にとどまらず、ベビーシッターやハウスキーピングなどの幅広い地域サービスを取り扱う「サービスEC」へと発展していくことを目指していた。

　今回の完全子会社化により、クックパッドの利用者の中心である既婚女性向けの生活領域でのサービス提供が可能になるなど、サービスの相乗効果を見込まれる。実際、両社は2012年12月にクックパッドのトップページからCyta.jpへユーザーを誘導するテストマーケティングを実施しており、こうした検証がうまくいったとみられる。また運営ノウハウの共有や、特にスマートフォン分野でのより多くの利用者へのアプローチにより、利用者増加を推進していくという。