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  • 2014/10/29

楽天のRポイント、Tポイント、Pontaを比較、共通ポイントそれぞれの戦略とは

楽天は2014年10月1日、リアルで「楽天スーパーポイント」を貯めて・使うことが可能な「Rポイントカード」を1万2,600店舗でスタートした。今後は、リアルでの展開で先行するTポイント・ジャパンの「Tポイント」、ロイヤリティマーケティングの「Ponta」との激しい鍔迫り合いが繰り広げられることは間違いない。今回は、Rポイントカードについて紹介するとともに、共通ポイントサービスを展開する3社を比較した。

TIプランニング代表取締役 池谷 貴

TIプランニング代表取締役 池谷 貴

編集などの仕事を経て、カード業界誌の版元において、雑誌編集、プランニング、セミナー、展示会などの運営に携わる。電子決済、PCI DSS/カードセキュリティ、ICカード、ICタグなどのガイドブック制作を統括。2009年11月にマーケティング、カード・電子決済、IT・通信サービスなどのコンサルティング、調査レポート・書籍の発行、セミナー運営、ポータルサイト「payment navi(ペイメントナビ)」「PAYMENT WORLD(ペイメントワールド)」などのサービスを手掛けるTIプランニングを設立した。

約9,400万人の楽天会員をリアルに送客できるか?

 約9,400万会員を誇る国内最大級のショッピングモール「楽天市場」を展開する楽天がいよいよリアルでの共通ポイント事業に乗り出した。「Rポイントカード」の利用者は、1万2,600以上の実店舗でも「楽天スーパーポイント」を貯めることが可能だ。

 楽天 代表取締役会長兼社長 三木谷浩史氏は、「楽天市場を始めた時と同じような興奮を覚えている」と語り、同サービスに「加入しない理由がない」と自信をみなぎらせた。

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10月1日にRポイント参画企業も含めたサービスの記者会見が行われた

 利用者は、「楽天市場」など、楽天グループ内のECサイトで商品を購入した場合、100円(税抜)につき1%のポイントが付与されるが、「Rポイントカード」も基本的には同様の仕組みを踏襲している(店舗によって200円につき1ポイントなどを採用するケースもある)。

 また、貯めたポイントは、「1ポイント=1円」として、提携店舗に加え、1億7,000点以上の商品が揃う「楽天市場」など、ほかの楽天グループサービスでも利用できる。

 Rポイントカードは、サークルK・サンクス、ポプラ、出光サービスステーション、ミスタードーナツなどで配布、もしくは購入が可能だ。

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Rポイントカードは開始当初は6種類発行

 また、会員証のバーコード機能が付いたAndroid向けの無料アプリも提供しており、iOSにも対応予定となっている。楽天はスマートフォンのユーザーが多いため、アプリは大きな武器になるはずだ。

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RポイントカードのAndroidアプリ

 さらに、インターネットとの連携を強化する取り組みにも注目したい。利用者は、Rポイントカードを配布・購入してポイントを貯めることが可能だが、インターネットで登録を行わない場合、そのポイントは6カ月で失効してしまう。貯めたポイントを利用するためには、インターネットでの「楽天ID」への紐付が必要となる。また、1つの楽天IDに3枚までカードを紐づけることが可能だ。

リアルでの関与率は「Tポイント⇒Ponta⇒楽天」

 今回のRポイントカードの開始により、国内の主要な共通ポイント事業者は、Tポイント・ジャパンの「Tポイント」、ロイヤリティマーケティングの「Ponta」の3社となった。Rポイントカードは、果たしてTポイントやPontaを超える存在になるのか? 個人的には時間が必要だと見ている。

 まず3つの共通ポイントサービスを比較した場合、会員数だけで見れば、楽天(楽天スーパーポイント)⇒ロイヤリティマーケティング(Ponta)⇒Tポイント・ジャパン(Tポイント)の順となるが、現在のリアルでの関与率を冷静に見れば、その序列は正反対となる。

企業名Tポイント・ジャパンロイヤリティマーケティング楽天
ポイント名
(カード名)
Tポイント
(Tカード)
Pontaポイント
(Pontaカード)
楽天スーパーポイント
(Rポイントカード)
提携店舗数23万1,792店舗
(2014年9月末)
※ネットとリアルの合算
(リアル店舗だけでは
約8万5,071店舗)
約2万3,400店舗
(2014年10月1日現在)
1万2,600店舗以上
(2014年10月1日現在・ネットは含まない)
加入者数アクティブ・ユニーク数※が5,061万人
〈2014年9月末〉
(総発行枚数は1億4,000万枚))
6,584万人
(2014年9月末日)
約9,400万人
※楽天のインターネット会員
※アクティブ=直近1年間にTポイントを使用、ユニーク=複数カードを持っている場合は1人とカウント。

 リアルでサービスを開始したばかりの楽天は、今後もネットの強みを生かし、順調に会員数・提携社を伸ばしていくと思われるが、Tポイント・ジャパンが公表しているような、1年に1度以上利用するアクティブ・ユニークユーザー数を公表しているわけではない。それは、Pontaも同様で、アクティブ・ユニークな会員数は恐らく半数程度であると筆者は考える。

 また、提携店舗数も各社公表数値は異なっているが、最近、リアルとネットの合算数値を公表したTポイント・ジャパンは、リアルでも約8万5,071店舗の提携社を有している。Pontaの提携社が約2万3,400店舗であるため、両社の差はあると想定される。楽天は1万2,600以上と、利用できる店舗はさらに少ない。

 ただ、これはある意味当然だ。Tポイントは、1999年にスタートした「TSUTAYA」のポイントサービスをベースに、2003年10月に共通ポイントサービスを開始。一方、Pontaがスタートしたのは2010年3月。この歴史の差が現在の提携社となって表れている。

【次ページ】どのカードが“財布の一番前に入るカード”になるか?

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