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  • 2015/04/02 掲載

多くの可能性を秘めた情報資産「名刺」を、企業が戦略的に活用するためには

CAMCARD BUSINESS 特別対談

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ビジネスパーソンにとって、名刺管理は頭痛のタネである。ファイリングはどんどんカサを増し、Excelなどでのデータ化は手間がかかる。名刺管理ソフトはいろいろ出ているが、認識率が今一つ。結局、個人レベルで交換した名刺というのは、輪ゴムで束ねて箱に入れるのが関の山ではないか。そうした中、キングソフトが名刺管理のキラーソリューションとして「CAMCARD BUSINESS」を打ち出している。代表取締役社長 翁 永飆氏とビジネスパートナーであるソフトバンクモバイル 新規事業営業本部 本部長 赤堀 洋氏に話を聞いた。
(聞き手は編集部)

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キングソフト 代表取締役社長 翁 永飆氏(写真左)
ソフトバンクモバイル 新規事業営業本部 本部長 赤堀 洋氏(写真右)

自社開発プロジェクトを捨ててまで選んだCAMCARD

 キングソフトといえば、自社開発のオフィス互換ソフト「キングソフト オフィス」やセキュリティソフト「インターネットセキュリティ」で知られる中国出自のソフトウェアベンダーだが、名刺管理ソリューションの「CAMCARD BUSINESS」は、米国INTSIG社のCAMCARDを日本企業のニーズに合わせて法人向けにアレンジしたものだ。キングソフト 代表取締役社長 翁 永飆氏は、CAMCARD BUSINESSを展開し始めた理由を次のように語る。

「実は、名刺管理ソリューションも自社で開発していました。それはもう一歩で完成、という段階まで来ていたのですが、CAMCARDを見たとき、そのOCR認識、画像認識の精度の高さに非常に感動を受けたのです。自社製品よりもこの製品の方に勝算があると冷徹な判断を下して、INTSIG社と総販売代理店契約を結びました。その時点では、彼らは個人需要を優先していたので、日本では法人ニーズを私たちが反映させた形で販売させたいと考えました」(翁氏)

名刺は多くの可能性を秘めた企業の情報資産

 改めて、CAMCARD BUSINESSとはどんなソリューションか。ざっくりいえばスマートフォンアプリとクラウドで構成される企業規模の統合名刺情報管理システムである。ビジネスパーソンが営業活動で取得した名刺をCAMCARDという専用スマートフォンアプリのカメラ機能で撮影して文字データ化、画像データ化する。そのデータはクラウドストレージに格納され、その瞬間からデータとして企業全体で利用可能になる。

 翁氏が言うとおり、特筆すべきはそのOCR認識、名刺画像認識の高さである。これまでの常識でいえば、OCR認識はせいぜい80%いけば優秀な部類に入るが、CAMCARDは16か国語に対応しており、対応言語の文字だけの認識であれば約98%の正確さを誇る。その上に、有償サービスではプランに応じて人工補正を加えることもできるため、ほぼ手入力による修正がいらない。名刺を撮影し、早ければ数秒後には、御礼のメールを送信するなどということが可能になる。

 また、メモ入力機能があり、そこに商談内容や次にとるべきアクションを記録して保存ボタンを押せば、上司や同僚に送信することも可能である。

 先方に会った日と名刺をデータ化した日を別に管理できる、名刺の属性分類を細かく持てるなどといった点は、キングソフトが日本企業のニーズを酌んでCAMCARD BUSINESSに付加したものであるという。

カメラで撮って、すぐ活用。今までになかった仕事のスタイルが実現

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 このソリューションに対する思いを、翁氏は次のように語る。

「名刺は多くの可能性を秘めた企業の情報資産でありながら、その管理はほとんど個人に任されており、まだまだ企業全体で戦略的に活用されておらず、共有されてもいません。これは従来のツールがこれを実現するのに不十分だったということもあります。しかし、スマートフォンが登場し、これを企業で業務利用しようという気運が高まってきた今こそ、この状況を一変させるチャンスです。カメラで名刺を撮って瞬時にデータ化、即全社で活用。このソリューションにより、今までになかった仕事のスタイルが可能になり、ビジネスが変わります」(翁氏)

 一方、ビジネスパートナーであるソフトバンクモバイル 新規事業営業本部 本部長 赤堀 洋氏は次のように語る。

「我々のメインビジネスは、通信回線やクラウド、モバイルデバイスの販売ですが、昨今それだけではなかなか差別化できません。常にソリューションサービスで付加価値を高めることが重要だと考えていた中で、CAMCARD BUSINESSに出会いました。まさに我々の付加価値を高めるのにふさわしいアプリケーションで、そのコンセプト、洗練された機能にひと目で惚れこみ、『ぜひ一緒にやりましょう』と。当社にとっても大型ソリューションが出現したととらえており、キングソフトと二人三脚で市場形成に注力したいと考えています」(赤堀氏)

【次ページ】 機能、価格に絶対の自信。後発のデメリットはない
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