IoT機器としてのホームセキュリティに脆弱性が存在していた

　2014年11月、ガートナー社は、2015年にはインターネットでつながる49億個のモノが利用されることになると予測レポートを発表。これは前年から30％の増加で、さらに2020年までには250億個に達するとされている。たとえば、ビデオカメラや動作感知装置などのホームセキュリティシステムがInternet of Things（以下、IoT）市場に参入。利用者の利便性が向上したことで注目を集めている。

　その一方で、今までインターネットに接続されていなかったシステムがネットワークにつながるということは、新たな問題が発生しかねない。事実として米ヒューレット・パッカードの新たな調査では、IoT関連市場は急激な成長が予測されている一方、前述のホームセキュリティシステムが、セキュリティの観点からは十分整備されていないという結果が明らかになった。

　本調査では、HPのセキュリティテストサービス「HP Fortify on Demand」を利用し、ホームセキュリティ用のIoTデバイスとして広く利用されているトップ10個の製品とそのクラウドおよびモバイルアプリケーションコンポーネントを評価。その結果、対象となったシステムのいずれも破られにくいパスワードの使用を要求しておらず、すべてのシステムが2要素認証を採用していなかったという。

　調査から分かった主なセキュリティの問題は以下の通り。