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  • 2015/04/13

日本進出の「Houzz」とは何か? CEO アディ・タタルコ氏が語る住宅リフォームの変革

2015年4月9日、世界最大の住宅リフォームコミュニティサイトが、日本でサービスを開始した。2009年に米国で誕生した「Houzz」である。すでに世界中から2,000万人以上のユーザーと、約70万の住宅リフォーム専門業者が登録している。2015年4月7日に開催された新経済サミット2015では、HouzzのCEO 兼 共同創業者、アディ・タタルコ氏が講演。Houzzのサービスを紹介するとともに、起業の背景などを語った。

ITジャーナリスト 鈴木 恭子

ITジャーナリスト 鈴木 恭子

ITジャーナリスト。明治学院大学国際学部卒業後、週刊誌記者などを経て、2001年よりIT専門出版社に入社。「Windows Server World」「Computerworld」編集部にてエンタープライズITに関する取材/執筆に携わる。2013年6月に独立し、ITジャーナリストとして始動。専門分野はセキュリティとビッグデータ。

住宅リフォームの情報共有プラットフォーム「Houzz」とは?

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「Houzz」のCEO兼共同創業者であるアディ・タタルコ氏。2009年に夫婦で「Houzz」を立ち上げた

 Houzz創業のきっかけは、自分の家のリフォームだった。タタルコ夫妻は2006年、パルアルトに築60年の一軒家を購入する。米国の場合、中古物件のリフォームは、購入後に所有者が行うのが一般的だ。しかし、彼らは自分たちの希望を叶えてくれる住宅リフォーム会社を見つけることができなかったという。

 「住宅リフォームについてインターネットで情報を収集しましたが、その内容は非常に乏しいものでした。建築士、設計士、インテリア業者などの情報は点在しており、利用者にとって満足できるものではありませんでした。なんとか業者を見つけてリフォームしたものの、できあがった家は自分たちの理想とはほど遠いものでした。それであるならば、自分たちが両者をマッチングさせる仕組みを作ればよいと考えたのです」

 そう語るのは、リフォームをしたい人と住宅業界の専門家をつなぐオンライン・プラットフォームHouzzのCEO兼共同創業者であるタタルコ氏だ。

 Houzzの創業は2009年。夫妻と同様に住宅リフォームに関して不満を持っていた友人や、旧態依然とした建築業界の受発注の仕組みに業を煮やしていた近所の専門家らが集まって、アイデアを出し合ったのが最初だという。

 「リフォーム時のいちばんの不満は、適切な情報を得るのに苦労したこと。建築業者の評判は、口コミを参考にするしかありませんでした。また、自分たちの要望がうまく伝わらずに、歯がゆい思いをしたことも少なくありません。利用者と専門業者の双方がスムーズにコミュニケーションし、情報を共有できるプラットフォームを立ち上げ、コミュニティを創出する必要があると確信しました」(タタルコ氏)

気に入ったリフォーム写真を保存、手掛けた業者にリフォーム依頼

 Houzzのサイトは、デザイナーや建築家、リフォーム業者のデータベースでもある。彼らが投稿した写真は600万超に上り、63カテゴリで約70万の専門業者が登録されている。ユーザーは、「キッチン」「バス」「ベッドルーム」「リビング」といったカテゴリ別に検索し、気に入った写真を保存することが可能。また、「建築士&建築デザイナー」「インテリアデザイナー」「キッチン&バスルームデザイナー」といった業種から、業者を検索し、そのプロジェクト実績を参照、問い合わせができる。

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「Houzz」のWebサイト。多くの写真をベースに、さまざまなテイストのリフォームモデルが参照できるようになっている

 ユーザーは、気に入った業者に対してサイト内で質問したり、同じ業者に興味を持った他のユーザーとやり取りしたりすることもでき、Houzzのサイト内で発注することも可能だ。照明機具など、単体のインテリアはHouzzを通じて購入したり、外部のECサイトから購入したりできる。なお、Houzzのサイト内にはリフォームに関する特集記事も掲載されており、リフォームのポータルとしても利用価値が高い。

 タタルコ氏はHouzzのこだわりポイントとして「見やすい、検索しやすいビジュアルであること」を挙げる。それぞれの写真には数十のタグが付与されており、写真内にあるタグのアイコンをクリックすると、製品情報や仕様、取り扱い業者などの詳細データを得ることができる。

 「リフォームは、ビジュアル抜きには語れません。ユーザーは多くの写真を見て、自分の理想的なイメージを固めるのです。Houzzのサイトでは、ユーザーが検索しやすいようにカテゴリ分けし、自分の理想的なデザインを形にしてくれる専門業者とマッチングできるような仕組みを心がけました。この作業は、eBayのテクニカルエンジニアである夫が担当しました」(タタルコ氏)

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写真をクリックすると、リフォームを手掛けた業者のデータが詳細に表示される。サイト内で業者に質問することも可能だ

【次ページ】日本の建築家は世界中の注目の的

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