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  • 2015/08/20

元P&Gシンガポールのマーケターはなぜ、東南アジアのネット求人市場に注目するのか

シンガポールで、Facebookを用いたソーシャルリクルーティング・プラットフォーム「JOB Forward」を運営する家田 佳明さん。大学卒業後、電通、リクルート、P&Gシンガポールを経て同サービスをスタートした家田さんが考える、東南アジアのネット(オンライン)求人市場の可能性とは?

レバテックフリーランス 「世界のフリーランス

電通からリクルート、P&Gシンガポールを経て起業

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――シンガポールで「JOB Forward」を起業するまでの経緯を教えてください

家田 佳明さん(以下、家田さん):学生時代、フランスのビジネススクールで教員を務めていた恩師の元で、「持続可能な社会に向けて人類が取り組むべきこと」というテーマで学んでいました。例えば、環境や資源・エネルギーの問題が一例です。その中で漠然と「途上国の問題をビジネスで解決する、グローバル・ビジネス・リーダーになりたい」と思うようになりました。

 大学卒業後、電通→独立→リクルートと経験を積む中で、学生時代に抱いていた情熱が強くなっていき、MBA留学をするための準備をしていたんです。そんなとき、たまたまP&Gシンガポールでマーケターを募集していることを知りました。

 P&Gは170年以上の歴史を持つ、マーケティングに極めて力を入れている企業であり、その道のパイオニア的存在です。多くのビジネススクールで同社のマーケティング手法が研究されていて、P&Gのマーケティング部門で働くことは、海外MBA取得に等しい価値があるといわれています。考えた結果、ビジネススクールに通うよりも早く海外で働くことができる、P&Gシンガポールへの転職を決めました。

 P&Gシンガポールでは高級化粧品のマーケティングを担当する傍ら、「起業するなら何をやるか」を構想していましたね。その中で注目したのが、東南アジアのオンライン求人市場でした。理由としては、地域経済の伸びとインターネット普及率の増加から市場としてのポテンシャルが見込めたからです。加えて、東南アジアの求人市場は先進国ほど進んでおらず、大手はすでに存在するものの、チャレンジできる余地が十分にあると判断しました。

 また、リクルート時代にアド・オプティマゼーションの業務を担当していた経験があることも理由の一つです。クライアントが持つマーケティングやプロモーション上の課題を、アドテクノロジーを使って解決していたため、そこで培ったWebマーケティングや人材ビジネスの知識と経験を活かせると考えました。

 そして、最新のインターネット技術を用いたサービスを提供することで新しい価値を創造でき、ひいては途上国の発展に貢献できると考え「JOB Forward」を創設しました。

東南アジアでソーシャルリクルーティング・プラットフォームを提供

――「JOB Forward」のビジネスについて教えてください

家田さん:「JOB Forward」では、東南アジアの市場に向け、Facebookを用いたソーシャルリクルーティング・プラットフォームを提供しています。ソーシャルメディアを活用することで、求職者は企業の文化を、企業は求職者の人柄やスキルを理解しやすくなり、より的確なマッチングを見込むことができます。

 「JOB Forward」では、サービスを通じてマッチングが生まれた場合、採用された本人だけでなく、Facebookで求人情報を拡散した人全員に、謝礼が支払われる仕組みをとっています。また、企業の求人広告掲載は基本的に無料で、雇用が決まった場合のみ、企業への費用が発生する成功報酬型を採用しています。日本でも一般的になりつつある形態ですね。

 「JOB Forward」の求人広告の掲載企業には、国内のネット系スタートアップが多く、サービスに登録している求職者にはエンジニア、セールス、マーケティングといった人材が目立ちます。年齢でいうと、20代後半~30台前半の一定のキャリアを積んだ層をメインターゲットにしています。

【次ページ】シンガポールには終身雇用の概念がない

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