• 会員限定
  • 2016/05/10 掲載

クリテオが語る、リターゲティング広告の変遷とパフォーマンスを高める3つの要素

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
記事をお気に入りリストに登録することができます。
クリテオはフランスのパリに本社を構えるディスプレイ広告サービスを提供する企業である。130カ国以上でサービスを展開しており、広告主は1万以上、パブリッシャーは1万4千以上、月間11億ユーザーにリーチしている。同社の事業戦略説明会では、ディスプレイ広告のひとつであるリターゲティング広告の仕組みと変遷について紹介された。

フランスのソフトウェア企業、クリテオとは

photo
クリテオ
日本 韓国担当
マネージングディレクター
グレース・フロム氏
 クリテオはフランスのパリに本社を構えるソフトウェア企業だ。130カ国以上でサービスを展開しており、広告主は1万以上、パブリッシャーは1万4千以上、月間11億ユーザーにリーチしている。同社の戦略においてアジア・パシフィックエリアは重要視されており、2014年から2015年にかけて3倍近く従業員数が増加しているという。

 クリテオ 日本 韓国担当 マネージングディレクター グレース・フロム氏は「クリテオのコンセプトは『Where Relevance Drives Results』。これは、広告主やパブリッシャー、ユーザーが期待する結果を、膨大なデータを分析し、ユーザーが見たい情報を届けるということ」と説明した。

画像
Criteoの2015年決算

リターゲティング広告とは何か?

 クリテオが提供しているのは、高度なユーザー分析により、サイト訪問者一人ひとりと関連性が高い商品レコメンドサービスだ。サイト訪問者に対して、「パーソナライズされたリターゲティング広告」を提供している。

 リターゲティング広告とは、検索サイトやバナー広告などから訪れた訪問者の行動を追跡し、再度ユーザーに広告を表示させるもの。分かりやすい例として、APAC戦略企画経営担当バイスプレジデント 鈴木 大海氏は、「旅行の予約を検討するケース」を挙げ、リターゲティング広告と予約の流れを説明した。

photo
クリテオ
APAC戦略企画経営担当
バイスプレジデント
鈴木 大海氏
「ハワイ旅行を考えているユーザーがエクスペディアを使ってホテルを探すとき、良さそうなホテルの種類や価格などを閲覧していたとする。検討するためにサイトを離脱し、その後ヤフーなどの別サイトを閲覧したときに、サイト上にエクスペディア上で閲覧していた(ユーザーにとって興味のある)ホテルの情報が広告となって表示される。ユーザーは検討していたことを思いだし、ホテルの再検討を行い予約にいたるという仕組みだ」

 クリテオでは、こうしたリターゲティング広告を表示させるエンジンを開発している。このエンジンによって、「どのユーザーがどのくらいの確率で再訪問するか」をリアルタイムで瞬時に計算し、閲覧したものにレコメンド商品を加えて広告として表示することで、ユーザーの再訪問を喚起させている。

「クリテオは、広告主にクリックで広告料をもらって(クリック課金型モデル)配信し、パブリッシャーにはインプレッション数に応じて支払っている。クリックの前にインプレッションが発生するので、このモデルを実現させるには、インプレッションの先にあるクリック率を高い精度で予測できなければ難しい。これが他社との差別化要因となっている」

【次ページ】クリテオのリターゲティング広告エンジンの変遷

関連タグ

関連コンテンツ

オンライン

アップデートに振り回されない 今やるべきSEO

今回は、累計約2,000社とのSEO取り組み実績のあるSpeeeが、アルゴリズムアップデートに強くなるためのSEOというテーマでセミナーを開催します。 24年3月に約4ヶ月ぶりとなるコアアルゴリズムアップデートが実施されました。 また同時に new spam policies の発表を行い、スパムアップデートも実施しています。 複数のシステムを調整しており通常のコアアップデートより複雑で、完了まで1ヶ月(通常は1?2週間)におよぶことが想定される、と公表されています。 アルゴリズムアップデートは、様々な業界やコンテンツの広範囲に影響を与えておりますが、Googleは上記以外にも大小様々なアップデートを実施しております。 Googleがアップデートを行う背景には、「より良い検索体験を提供する」という使命を実現する、というのがございます。 その使命の実現のため、時代の潮流を踏まえた新たな概念を取り入れたり、またAIなどの最新技術を用いたりしながら、日々バージョンアップを図っております。 今回のセミナーではまず、直近実施されたアルゴリズムアップデートを中心に、Googleが近年実施したアップデートの変化の傾向、及びGoogle自身やその関係者の発信内容を読み解きます。 それらを踏まえて、Googleがどのようなサイトを評価するのか、自社サイトでどのような方針のもとSEOを進めていくべきなのかを解説します。 ご参加いただいた方には、特典としてSEOヘルスチェックシートをご用意していますので、ぜひご参加ください。

オンライン

SEOはインハウス?外注? - 両方のやり方の比較やSEOのポイントを徹底解説

今回のセミナーは、昨年好評をいただいた『インハウスSEO』がテーマです。 「SEOに注力しており、より本格化するためにやり方や体制を見直したい」 「まずは内製でSEOには取り組みたいが、何からすればいいのかわからない」 「本当に内製でSEOの成果は出せるのか」 など様々な理由から、『SEOにインハウスで取り組むべきか』お悩みの方は多いかと思います。 今回のセミナーでは、インハウスSEOと外注のそれぞれやり方を比較し、そのメリット・デメリットなどを、詳しく解説します。 弊社においても、近年「インハウスSEOに取り組みたい」というご相談をいただくことが増えております。 ただし、SEOは中長期を見据えて取り組むことが前提となる施策であることから、短期的な視点で「自社でプロジェクトを回せるようになりたい」といった意向のみでなく、 コストや運用の負荷など様々な観点を比較し、売上やコンバージョンを最大化させるために、自社に見合う方法を合理的に決める必要がございます。 セミナー本編においては、まずSEOプロジェクトの基本的な進め方や実施する施策のイメージを皆様に持っていただきます。 その上で、インハウスSEOと外注での実施方法についてメリット・デメリットを比較し、それぞれどのような事業者様に向いているのか、わかりやすく説明します。 ご参加いただいた方には、特典としてコンテンツのユーザーインテントをチェックできる「サイトヘルスチェックシート」をご用意していますので、ぜひご参加ください。

あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます