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  • 2019/06/21

いつも攻撃してくる「あの人」は、自分に自信がない“ただのかわいそうな人”だ

「いつも上司から自分だけが理由なく怒鳴られる」という経験のあるビジネスパーソンは、「なぜ自分だけが攻撃のターゲットに選ばれるのか?」と疑問に思ったことがあるだろう。著書『離れたくても離れられないあの人からの「攻撃」がなくなる本』を上梓した、モラハラ対策カウンセラーのJoe氏がその理由ををお教えする。

モラハラ対策カウンセラー Joe

モラハラ対策カウンセラー Joe

1976 年生まれ。典型的なモラルハラスメントの関係にある両親の元に生まれ、幼少期を過ごす。その経験を通して、モラルハラスメントをする人、される人の心理を知り、その後徐々に、周囲の同様の環境にある人たちに、モラハラ対処のアドバイスをするようになる。現在は、世の中の「離婚できない事情のある」モラハラ被害者を対象に、モラルハラスメントの被害を受けないためのメソッドを伝えるため、「離婚しないモラハラ対策カウンセラー」として、個人カウンセリングや各地での講演等の活動をしている。

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いつも攻撃してくるあの上司、どうにかならない?
(Photo/Getty Images)

「弱い」もしくは「有害」と思われているから攻撃される

 まず、「いつも攻撃されている原因」を考えてみましょう。

 何をしても攻撃される、あるいは何もしなくても攻撃される。わけがわからず、悲しい、つらい気持ちが募っていると思いますが、あなたがターゲットにされていることには何かしら原因があるはずです。もしあなたが、誰かから一回攻撃されただけ、もしくは怒られただけであれば、そのときに攻撃される原因となった行動を反省すれば良いでしょう。

 そして、次回からその行動をしなければ、もう、あなたが怒られることもないし、攻撃されることもないでしょう。この場合は、相手の攻撃を止めるのは簡単です。

 ところが、あなたの場合は、「いつも」攻撃されているわけですね。誰かから「いつも」攻撃されるというのは、一回怒られるのとは次元が違います。そして、攻撃される原因も違います。

弱い=反撃が怖くない

 あなたが「いつも」攻撃される理由は2つです。

(1)相手が、あなたのことを「弱い」と見なしている
(2)相手が、あなたのことを「有害」と見なしている


 ひとつずつ説明していきましょう。まず、相手が、あなたのことを「弱い」と見なしているというのは、あなたという人そのものが、本当に弱いというわけではありません。相手から見て、あなたは、攻撃しても差し支えないくらい 「弱く見えている」ということです。つまり、相手から見て常に「反撃が怖くない」という意味です。

 自分がどれだけ攻撃しても、こいつは反撃してこないだろう、とか、あるいは、攻撃してきても、反撃能力が弱そうだから怖くない。だから、こいつを攻撃しても、自分には損はないはずだ。そういう意味で、あなたを「弱い」と見なしているわけです。つまり、あなたを軽んじ、侮っているわけです。

「何を有害と感じるか」は人それぞれ

 では次の「有害」と見なしているというのは、どういうことでしょうか。これも、先ほどの「弱いと見なしている」と同じで、あなたという人そのものが、有害な人間だというわけではありません。

 いつもあなたを攻撃してくる人が、あなたのことを、自分にとって「個人的に」有害だと認識しているだけです。

 ここで言う「有害」の意味は広いです。たとえば、世の中には物事を白黒ハッキリつけないと落ち着かない「曖昧なこと」に耐えられない人がいます。本来、人生というのは本質的に曖昧で、すべてを白黒ハッキリできるわけではありません。でも、曖昧なことに耐えられない人から見ると、物事を曖昧なままにしている人のほうが「有害」な人に見えて、イライラするわけです。

 または、自分とは違う価値観や、違う意見を持っている人のことを、「有害だ!」と感じ、腹を立てる人もいます。自分にはできないことをやっている人を見て、その羨ましさが悔しさになり、それが攻撃欲になる場合もあります。

 あるいは、自分とは違う異質な存在を「有害だ」と見なす「差別」のようなケースもあるし、有能な部下を自分の立場を脅かす脅威に感じ、いじめに走るダメ上司もいます。

 その場合も、上司の目線から見ると、この部下は自分にとって「有害」なわけです。このように、世の中には、不条理な理由で相手のことを「自分にとって有害だ!」と見なす人は少なくありません。

 でも、多くの人は相手に対して「有害だ!」という気持ちが湧いたとしても、実際の攻撃に移すほどの攻撃欲が湧くことはありません。実際の攻撃に移すのは、たいていの場合、「もともと攻撃欲の強い人」が、相手のことを「弱い」と見なした場合です。

 もともと攻撃欲の強い人は強い(つまり反撃能力がある)相手に対しては、攻撃欲が湧きません。相手を「弱い」と見ているからこそ、安心して攻撃できるのです。自分が八つ当たりしているとも、劣等感を隠すためとも認めたくないので、「こいつが 『有害』だから 正当に攻撃しているだけだ」と、相手に対する攻撃を正当化することで、自分と向き合わずに済むわけです。

 つまり、もともと攻撃欲の強い人というのは、あなたのことを「弱い」と見なした時点で、同時にあなたの「有害性」もでっち上げます。あなたのことを、「弱い」と思えば思うほど、あなたのことが怖くなくなるから、あなたのことをどんどん「有害」扱いして、実際の攻撃に移すことができるわけです。

媚びれば媚びるほど攻撃は強くなる

 そのように相手から「弱い」という印象を持たれながら、同時に「有害」な存在にもなってしまう典型は、「媚びる人」です。あなたが誰かから、いつも攻撃されるようになったら、「媚びる」という行為は絶対にやってはいけません。

 なぜなら、「媚びる」というのは「私はこんなに弱いから、優しくして!」という、相手に対する要求です。それは「攻撃欲の強い人」から見ると、逆に「弱いくせに『優しくしろ』という、分不相応の要求をしてきている」と解釈されます。つまり、「有害である」と。

 したがって、あなたが媚びれば媚びるほど、相手から見た、あなたの印象はより「弱く」なり、同時に、より「有害」にもなります。そしてそれが、攻撃の原因になるわけです。

攻撃の原因は気にしなくていい

 このように、「いつも攻撃する人」が相手に対して持つ「有害だ」という印象は多くの場合、非常に理不尽な形ででっち上げられているのですが、でも、場合によっては、あなたが自分でも気づかないうちに、実際に、相手が嫌がることをやってしまっている場合もあります。

 たとえばあなた自身が気づいていないだけで、つい余計なひと言を言ってしまっていたり、知らず知らずのうちに相手を責める口調になっていたり、上から目線で指示をしてしまっていたり、相手が我慢していることを目の前で平気でやってしまっているのかもしれません。それによって、相手が腹を立てている可能性もあります。そうなると、それは相手にとっては「有害」ですね。

 ただ、今ここでは、あなた自身が本当に「有害」であるのかどうか、厳密な判断は気にしなくても大丈夫です。とにかく、あなたが「いつも」攻撃される理由は、相手から「弱い」と見なされているか、「有害」と見なされているか、あるいは、その両方です。だから、あなたのその印象を「弱くない」「有害ではない」に変えれば、攻撃はなくなります。ただ、それだけのことです。シンプルに考えてください。

【次ページ】「いつもあなたを攻撃する人」には2段階ある

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