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- 2019/09/19 06:10 掲載
経営者も従業員も「自動化したい」のにできない本当の理由
1982年生まれ、東京大学工学部システム創成学科卒。製造業DX・人材ビジネス・IT開発・新規事業などの経験から、プロジェクト活動における「未知」という難しさを痛感。解決策を模索する中で、学生時代に学んだ設計学・サービス工学のプロジェクト活動への応用を着想した「プ譜(プロジェクト譜)」は、進行設計を計画書ではなく「譜面」として表現することで、管理に寄りすぎず、柔らかな進め方ができる手法として、静かながらも長年の支持を得ている。組織マネージャ、ITプロマネ、二児の父という三足のわらじが履ききれなくなって、2019年5月に独立。企業研修や実務支援に取り組む中で、どの業界、企業、人にも共通する悩みがあると理解し、何か一助になりたいと思いながらも試行錯誤を続けている。近年はプ譜を用いた壁打ちセッションを試行中。
「人間がやる仕事」と「機械や自動化に任せる仕事」
「これは人間のやる仕事ではなく、機械にやらせるべきだ」と言うとき、人間はより高級な存在で、機械はその下位にあるような前提をイメージしてしまう。たしかに、機械は命令されないと動けないし、例外事象に対して、自分で判断して柔軟に対処するのが苦手だ。人は、そこに「知性の欠如」を見て取る。
程度の差と個体差こそあれ、人間には自発性と柔軟性がある。かたや機械は、何から何まで教え込まないといけないし、エラーが起きたら、直してあげるまでどうにもならない。
そうなると、知性において、人間>機械という序列をつけたくなる気持ちが自然と生まれるのもわかる。しかし、ビジネスの場面で人間以外の存在と知性の序列を争うこと自体に、あまり意味はない。
とはいえ、ビジネスという場において「人間がやる仕事」と「機械や自動化に任せる仕事」の仕分けは競争力を高めるために必要不可欠だ。では、どう仕分ければ良いのだろうか。
人と機械では埋めきれない隔たりがある
まずは「機械的な仕事」「人間的な仕事」とはそれぞれ何か、というところから考える必要がある。喜び勇んでRPAやAIを導入したものの、うまく活用しようとすると意外と大変、という経験をしている方も多いかと思う。機械に意図したとおりのふるまいを教え込もうとすると、いかに人間が柔軟にものごとを考えているかを痛感する。機械的な仕事とは、良くも悪くもプログラムされたことをそのまま遂行することであり、融通がきかないのだ。
逆に人間は抽象的思考ができるので、認知した対象が、多少のブレや誤差を含んでいても、ある程度共通性があるものごとを「同じもの」と感じるし、認識することができる。だからこそ、大なり小なりの臨機応変さを持つのだ。
【次ページ】人間と機械の間を埋めるのがAI
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