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  • 2020/07/17

アフターコロナ時代は「異業種やライバルとコラボレーションすべき」と断言できるワケ

202X年 ぼくらの生き方・働き方 Vol.01 尾原和啓さん 前編

コロナを経て、世界はどう変わるのか?そんななか、ぼくらはどう生きていけばいいのか? 未来の「羅針盤」を探しに行く連続インタビュー。第1回はIT評論家で『アフターデジタル』『ネットビジネス進化論』などの著者で、新刊『あえて数字からおりる働き方』が早くも話題の尾原和啓さんにお話をお聞きしました。尾原さんによれば、コロナによって20年の変化が数か月で起きているといいます。

編集協力:WORDS 竹村 俊助

編集協力:WORDS 竹村 俊助

1980年岐阜県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本実業出版社に入社。書店営業とPRを経験した後、中経出版で編集者としてのキャリアをスタート。その後、星海社、ダイヤモンド社を経て、2019年に株式会社WORDS代表取締役に就任。SNS時代の「伝わる文章」を探求している。主な編集・ライティング担当作は『段取りの教科書』(水野学)、『ぼくらの仮説が世界をつくる』(佐渡島庸平、以上ダイヤモンド社)、『メモの魔力』(前田裕二)、『実験思考』(光本勇介、以上幻冬舎)など。手掛けた書籍は累計100万部以上。2020年7月には初の著書『書くのがしんどい』(PHP研究所)が刊行される。オンラインメディア「note」に投稿した「WORDSの文章教室」は累計150万PVを超える。

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尾原和啓氏
(写真は2018年6月にビジネス+IT編集部取材時のもの)
尾原 和啓 氏
1970年生まれ。京都大学大学院工学研究科応用人工知能論講座修了。マッキンゼー・アン ド・カンパニーにてキャリアをスタートし、NTTドコモのiモード事業立ち上げ支援、リクルー ト、ケイ・ラボラトリー(現:KLab、取締役)、コーポレートディレクション、サイバー ド、電子金券開発、リクルート(2回目)、オプト、Google、楽天(執行役員)の事業企画、 投資、新規事業に従事。経済産業省対外通商政策委員、産業総合研究所人工知能センターア ドバイザーなどを歴任。著書に『モチベーション革命』、『アフターデジタル』(共著)、『ザ・プラットフォーム』、『どこでも誰とでも働ける―― 12の会社で学んだ“これから”の仕事と転職のルール 』『IT ビジネスの原理』『ネットビジネス進化論: 何が「成功」をもたらすのか』などがある。


20年くらいかけて起きる変化が2ヶ月で起きている

 いまコロナによって急激な変化が起きています。

 通常なら10年から20年くらいかけて起きる変化が、この2カ月に凝縮された。本来は少しずつ価値観が変化していくものですが、その変化が急速に起きているわけです。

 特に若い方々は「オンラインファースト」「リモートファースト」の時代に、すでに移行し始めています。コロナがなければ、若い方たちが社会の中心層になる10年後くらいに世の中が変わるはずでした。しかしコロナによって「オンラインファースト」ではなかった人も、時代の変化に着いて行かざるを得なくなった。そういう2カ月だったと思います。

 共著で出させていただた『アフターデジタル』の中で「オンラインがメイン。今後は全てのオフラインをオンラインが包み、オフラインが消失する」といった話をしています。「さすがにそれは言い過ぎなのでは?」と思った方もいるかもしれませんが、この数カ月でまさか全員が強制的にオフラインの消失を体験することになろうとはです。

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ビフォアデジタルとアフターデジタル
(出典:『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』藤井保文 尾原和啓著、日経BP)

 つまり、「オンラインを前提にして」オフラインの体験を考えていかなくてはいけないのがこれからなのです。

 本を執筆した時には、まさかオフラインへのアクセス自体ができなくなるとは思っていませんでしたが、結果的には「すべてをオンラインファーストで考えて再構築する」という『アフターデジタル』で書いていたことが、本当に10年早く来てしまったのだと思います。


生き方の再構築をせよ

 ビル・ゲイツ氏は4年前にTEDのスピーチで、今回のようなことが起こりうると予言していました。つながりすぎてしまった世界では、今回のようなウイルスも広まりやすくなってしまっているのです。

 ただ今回は「リアルの」ウイルスだったから、ネットが使えていますが、もしかしたら将来はバーチャルのウイルス、いわゆるコンピューターウイルスが広まるかもしれません。みんながつながっている世界では、リアル、バーチャルを問わずウイルスにも乗っ取られやすくなっているのです。オフラインでもオンラインでも、あらゆるつながりが分断されうる。そのようなリスクの中で、ぼくたちはどのように生きていくべきなのでしょうか?

 大切なことは「今後こういうことが何度も起きうる」ということです。それでもぼくたちはしなやかに生きていかなければならない。そのために「生き方の再構築」をする必要があります。

 ここから徐々に平穏な日常を取り戻していく中で、つい「やっぱり昔のやり方がよかったよね」と、元の生き方に戻っていく人もたくさんいると思います。喉元過ぎれば熱さを忘れるといいますが「オールドノーマル」の重力に負けて、元に戻ってしまう人も増えるはずです。そういった方々を、いかに留めておけるか。

 もちろん、リアルが戻ってこないことによる経済的ダメージは大きいので、早く戻ってほしいとは思います。一方で「リモートファーストで生きる」というニューノーマルによって、加速する人や組織も存在するのです。

 いま経験しているような新しい生き方は「10年後の当たり前」です。それをいま定着させることで、これからの世界で生きやすくなる。つながりすぎた、ウイルスによって分断されやすくなった社会の中で、いかにしなやかに生きられるようになるか。それが大事なテーマだと思います。

【次ページ】「ゆるくて遠いつながり」をつくろう

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