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- 2022/10/28 掲載
なぜ映えないSNS「BeReal」がZ世代にウケるのか?TikTokも模倣する訳
バークリー音大提携校で2年間ジャズ/音楽理論を学ぶ。その後、通訳・翻訳者を経て24歳で大学入学。学部では国際関係、修士では英大学院で経済・政治・哲学を専攻。国内コンサルティング会社、シンガポールの日系通信社を経てLivit参画。興味分野は、メディアテクノロジーの進化と社会変化。2014〜15年頃テックメディアの立ち上げにあたり、ドローンの可能性を模索。ドローンレース・ドバイ世界大会に選手として出場。現在、音楽制作ソフト、3Dソフト、ゲームエンジンを活用した「リアルタイム・プロダクション」の実験的取り組みでVRコンテンツを制作、英語圏の視聴者向けに配信。YouTubeではVR動画単体で再生150万回以上を達成。最近購入したSony a7s3を活用した映像制作も実施中。
http://livit.media/

TikTokも無視できない新興アプリ
TikTokが2022年9月15日に米国ユーザーを対象に新機能「TikTok Now」をローンチした。この新機能、実は欧米のZ世代の間で人気となっている新しい写真ベースのSNS「BeReal」のクローン版といわれている。こうした報道をきっかけにBeRealへの関心が一層高まってくることが予想される。
BeRealは、2019年に元GoProの社員らが立ち上げたソーシャルアプリで、加工・編集しない写真をシェアするというのが特徴だ。ありのままの姿を友人にシェアするというシンプルなコンセプトがZ世代の間で受け入れられ、急速にユーザー数を伸ばしている。
最新情報によると、ユーザー数は1500万人で、2022年4月以降からアプリのダウンロード数が急増。いわゆるホッケースティック型の成長軌道を描いてユーザーを増やしている。
iOSの「無料アプリ」でトップ、BeRealとは
BeRealは、アレクシス・バレヤット氏とケビン・ペロー氏が立ち上げたフランス発のソーシャルアプリ。ローンチ時期は、2019年12月~2020年1月頃だ。アプリ分析企業Apptopiaのデータ(2022年4月)によると、BeRealのダウンロード数は2022年に入り急増、これまでのダウンロード全体のうち65%が同年に発生した。月間アクティブユーザー数は、年初来で315%の増加となった。一方、BeRealがTechCrunchにシェアした直近情報(2022年4月23日時点)によると、年初来のダウンロード数は767万回となり、2022年のダウンロード数は、全体の74.5%を占めるという。国別のダウンロード数をみると、最多は20.5%のフランスだが、米国も19.7%と僅差で迫っている。
またTechCrunchが2022年9月20日にフィナンシャル・タイムズの報道として伝えたところでは、BeRealのユーザー数は1500万人いるとされる。
さらに、WIREDの2022年7月24日の記事では、BeRealアプリがiOSの「無料アプリ」カテゴリでTikTokを抜き、トップに躍り出たと伝えている。
【次ページ】ダウンロード数年初来で315%急増の要因
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