- 会員限定
- 2024/01/30 掲載
OpenAI創業サム・アルトマンの知られざる半生、700社超に投資して導き出した成功哲学
連載:企業立志伝
中学生でWebサイト制作、高校生で会社設立
サム・アルトマン氏は1985年、米ミズーリ州のセントルイスで4人兄弟の長男として生まれています。母親は皮膚科医で、8歳のときにコンピューターを与えられ、早くからプログラミングに興味があったようです。幼いころから「お前にできないことはない」と教え込まれて育ったため、アルトマン氏は弟から「現実離れして危険だ」と評されるほどの自信家だったとも言われています。
実際、数学や科学が得意で、プログラミングも得意だったアルトマン氏は、中学生のころには早くもWebサイトを作って広告収入を得ていましたし、高校時代には会社を作っていました。
スタートアップの登竜門「Yコンビネーター」に参加、スタンフォード在学中に起業
起業にあたり、アルトマン氏は後にCEOを務めることになる「Yコンビネーター」の面接を受け、2005年夏季創業者プログラムを受講しています。
Yコンビネーターとは、シリコンバレーの起業家養成スクールで、ヴァイアウェブ(Viaweb)を創業(後にヤフーに売却)したポール・グレアム氏らによって2005年に設立された企業です。
多くの応募者の中から「YCパートナー」の面接を経て合格した起業家たちは、3カ月に渡って、自分たちのアイデアを形にするプロダクトの開発を続ける傍ら、グレアム氏を始めとするYCパートナーたちの助言を受け、毎週、ゲストを招いた夕食会に出席します。そして3カ月を終える最後のデモ・デーで、起業家たちは投資家たちの前でプロダクトのプレゼンテーションを行う機会を与えられます。
Yコンビネーターからは、後にドロップボックス(Dropbox)やエアビーアンドビー(Airbnb)などの大成功を収める企業が誕生しますが、アルトマン氏もループトを起業するにあたりYコンビネーターに参加、資金援助を受けるとともに、グレアム氏は同社のメンター的な役割を果たすことになります。
関連コンテンツ
PR
PR
PR