• 2026/01/13 掲載

OpenAI、医療系スタートアップ米Torchを買収 「ChatGPT ヘルスケア」強化へ

患者の検査結果、投薬情報、受診記録を管理するプラットフォームを、ChatGPTヘルスケアサービスと統合

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米OpenAIは医療系スタートアップ企業「Torch」を買収したと1月13日(現地時間)発表した。買収はChatGPTの健康支援機能「ChatGPT ヘルスケア」の機能強化を目的とし、Torchの医療データ統合技術とチームを取り込む。買収金額は公式発表されていないが、報道では約1億ドル(約15億円)規模と伝えられている。
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(画像:Torch/OpenAI)
Torchは主に患者の検査結果、投薬情報、受診記録といった散在する医療情報を一元管理するプラットフォームを開発するスタートアップであり、「医療メモリ」と称する仕組みによってユーザーの医療履歴を統合することを重視している。OpenAIは買収に伴い、Torchの創業メンバーを自社に迎え入れると発表した。†

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OpenAIによるTorch買収とヘルスケアAI強化(画像:ビジネス+IT)

OpenAIは1月初旬に「ChatGPT ヘルスケア」を発表し、ユーザーが自身の医療記録やウェルネスアプリのデータを安全に連携させ、よりパーソナライズされた健康関連のアドバイスを受けられる新機能を導入している。ChatGPT ヘルスケアは医療記録やApple Health、MyFitnessPalなどのアプリと接続可能で、検査結果の解釈、診察準備、食事・運動習慣の提案、保険プラン案内など多様な支援を提供する。プライバシー保護のため専用の暗号化・隔離設計が施され、医療データはユーザーの明示的な許可の下で接続される設計となっている。†

OpenAIによれば、ChatGPTでは毎週数億件の健康関連質問が寄せられており、ヘルスケア機能はこうした需要に応える形で設計されている。また、同機能で提供される健康関連の会話やデータは基盤モデルの学習には用いられないという。正式提供はまずベータ段階の初期ユーザー向けとして開始され、段階的に展開される予定だ。†

Torch買収は、OpenAIが生成AIを医療分野に応用する戦略を進める重要な一手と位置づけられる。統合された医療情報を活用することで、個々のユーザーにより精緻なヘルスケア支援が可能になるとみられ、競合他社も医療AI機能を強化する動きを見せている。Anthropicなどは医療・ライフサイエンス向けモデルの機能追加を発表しており、AI企業による医療分野への実装競争が活発化している。†

これまでOpenAIは医療AIの安全性とプライバシーへの配慮を重視しつつ、個人の健康管理や医療記録解析を支援する方向へサービスを広げており、Torchの買収はその流れを加速させるものとなる。

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