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  • 2026/01/23 掲載

百貨店から家電量販店へ…駅前一等地の主役交代はなぜ進むのか、“老舗”の運命は?

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池袋駅の一等地にある西武池袋本店は昨年以降、段階的にリニューアルオープンを続けている。セブン&アイHD傘下のそごう・西武が運営していたが、業績悪化を理由に同社は米ファンドに売却され、さらに西武池袋本店の不動産はヨドバシHDに売り渡された。売り場の半分が「ヨドバシカメラ」になる予定だ。もっとも、2000年以降、首都圏では百貨店の「家電量販店化」が相次いだ。1棟まるごと量販店に変わる事例や、テナントとして百貨店に出店する事例がある。集客力の低下した百貨店を家電量販店各社が狙っている。
執筆:山口 伸

山口 伸

経済、不動産分野のライター。小売・飲食を中心とした企業分析記事や、都市開発、不動産市況に関する記事を手がける。理系の会社員だったが、ライター業に専念するため独立した。趣味で簿記・ファイナンシャルプランナーの資格を取得する。

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駅前一等地に変化が起きている
(Photo:yoshi0511/Shutterstock.com)

ヨドバシが西武池袋本店を取得した経緯

 2023年に世間をにぎわせたのは、セブン&アイHDの傘下企業であった「そごう・西武」が米ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに譲渡され、その後、西武池袋本店やそごう千葉店など不動産の一部がヨドバシHDに渡ったことだろう。

 その中でも特に話題になったのは、(1)フォートレスがわずか8,500万円でそごう・西武を取得したことと、(2)ヨドバシへの売却により1,000億円近くの利益をあげた点だ。

 交渉当時、そごう・西武の企業価値は2,200億円とされたが、約2,000億円の負債を抱えており、調整額などを差し引いたため、フォートレスがセブン&アイHDに支払う株式譲渡代金は最終的に8,500万円となった。フォートレスはそごう・西武の借金を肩代わりすることで、安値で仕入れたのである。

 その後、フォートレスは一部店舗や株式を3,000億円でヨドバシに売却。そごう・西武の経営権と現金約1,000億円が手元に残った。報道によると、ヨドバシは西武池袋本店の建物の大部分を取得したようだ。

西部池袋本店の売り場の半分がヨドバシに

 西武池袋本店では2024年5月末までに約200のテナントが営業を終了し、大規模改装工事が始まった。その後、2025年1月から段階的にオープンしている。7月には3階の化粧品売り場が開業し、9月にはデパ地下が開業した。2025年末にはファッション系の5フロアがオープンした。

 2025年夏までに全館開業する計画だったが、工事が遅れており、2025年度中にずれこむという。売り場の半分が「ヨドバシカメラ」になる見通しだ。

 営業しているのは繁華街から離れた目白寄りのエリアで、店内の一部は仮設の壁で入れないようになっている。壁の奥から工事の音が聞こえる場所もあり、全面開業に向けて動いていることが分かる。駅の玄関口である「SEIBU」の看板がある建物内はほぼ営業していない。ヤマダデンキやビックカメラに近い場所であり、このエリアで「ヨドバシカメラ」が開業すると考えられる。開業後は量販店3社がひしめく激戦区となるだろう。 【次ページ】百貨店の跡地に進出する家電量販店
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