- 2026/03/15 掲載
「違和感スルーする人」はセンス磨けない…看板1つ、言葉1つの引っかかりが生む気づき(2/3)
「知覚」を鍛えるチャンスは日常に中にいくらでもある
それは、特別なことではなく、日常の中にいくらでもチャンスがあります。- 通勤中に、街のレストランの看板のデザインを比べてみる
- カフェで流れる音楽と客層の雰囲気を観察する
- SNSで「なぜこの投稿だけ反応が多いのか」を考える
こうした小さな観察を積み重ねることで、“世界の普通”と“半歩先”の差が見えてきます。
知覚とは、知識ではなく「感度」の鍛錬です。
答えを出すことではなく、「感じ取ること」を目的にする。
その積み重ねが、“センスの地図”を広げていくのです。
私が大学生のときにやっていた、「センスの種」を拾う方法を紹介します。
暇があると都営バス(都バス)に乗っていました。
都バスというのは、東京都交通局が運営するバスで、主にJR山手線の内側と荒川に囲まれた地域、江戸川区の一部、多摩地域の一部で運行されているバスです。
渋谷から都バスに乗って、晴海で降りて、また晴海から都バスに乗って、次は池袋まで。
乗る時間帯は、朝や夕方の通勤ラッシュの時間は避け、空いている昼間です。
座る席は決まって、最後尾の席の前の1人用シートの進行方向左側。
そのシートに座って、バスが走っている間、ずっと外を観察しています。
なぜ左側かというと、歩道側だから。
面白いファッションをしている人、信号待ちで人目も気にせずイチャイチャしているカップル、声は聞こえないけれど明らかに喧嘩をしているカップル……さまざまな人間たちの観察をします。
それだけでなく、ウズベキスタンのレストランがあるけどどんな料理なんだろう?……『タベルナ』って店名のイタリアンレストランがあるけど前にテレビで「タベルナはイタリア語で“大衆食堂”という意味」って言っていて面白いと思ったんだよなぁ……あのビルボード広告に出ているタレント誰なんだろう気になるなぁ……などなど、バスが移動しているので、勝手に、ランダムに情報を得られるのです。
これらが「センスの種」として自分の中に蓄えられて、いつか「センス」として活かされる。
時間があるときにやってみてください。
「知覚」を磨くトレーニングになります。
「センスを生む」というと、何か新しいものを見つけ出す力だと思われがちですが、本質は「すでにある世界を新しい目で見直すこと」です。
つまり、“見慣れたものを見慣れないように見る”という習慣が、知覚を磨く最初のトレーニングになります。
たとえば、毎朝歩く通勤路でも、同じ道を「今日は観察するつもりで歩こう」と思ってみる。
すると、前日まで気づかなかった花の咲き方や看板の配色、人々の歩くテンポなど、世界が急に多層的に見え始めます。
「見る」と「観る」は違います。
ただ視界に入れるだけではなく、「なぜこう見えるのか?」と意識を向けること。
それが知覚のトレーニングの第一歩です。 【次ページ】『チ。』『ブルーピリオド』…漫画でも自分を磨ける
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