- 会員限定
- 2026/05/26 掲載
【メルカリも実行】なぜ後発が先行フリルを追い抜いたのか…勝敗を分けた戦い方
大阪府立大学在学中、人材系スタートアップの立ち上げに参画した後、同校を卒業し、リブ・コンサルティングに入社。入社後は主にベンチャー企業向けのコンサルティングに従事、同社最年少でマネージャー、パートナーに昇進し、ベンチャー事業部を率いる事業責任者として事業を牽引。ベンチャー事業部では、累計100社以上、プロジェクト数では500プロジェクト以上のスタートアップ・ベンチャー企業の成長を支援。2024年、SaaS経営シミュレーションゲーム「T2D3」の開発。リリース1.5年で350社以上の企業に提供。
関西学院大学を卒業後、リブ・コンサルティングに入社。入社後は、大手企業の中期経営計画策定やビジネスデューデリジェンスなどに携わった後に、ユニコーン企業・ベンチャー/スタートアップ企業の事業開発・事業グロースの支援に従事。ベンチャーコンサルティング事業部のパートナーを務め、コンサルティング業務に加えて、自社の事業づくり・組織づくり・人材育成にも携わる。
後発メルカリは、なぜ先行フリルを追い抜けたのか
「成長仮説」とは、価値あるプロダクトが市場に広がるかどうかを問う考え方であり、言い換えれば「Go to Market(GTM)戦略」そのものです。どのように市場に届け、広げていくか──この戦い方によって、ほとんどの企業の勝敗が決まると言っても過言ではありません。
幻のPMF(Product Market Fit)フェーズを越えて、次のフェーズに進められるかどうかは、初期のGo to Market戦略をいかにつくりきれるかが何より重要となります。
しかし不思議なことに、このGo to Market戦略について詳細に語られる機会は多くありません。
よく語られるのは「いかにしてPMFを実現したか」、あるいは「上場後にどのように成長を続けたか」といったこと。
その一方で、PMFとスケールの間にある「Go to Market期」をどう乗り越えたのかについては、あまり表に出てこないのが実態です。
B2Cでは、メルカリvsフリル(現:楽天ラクマ)の戦いが象徴的です。先行して市場を開拓し、急成長を遂げていたのはフリルでした。しかし、後発のメルカリは多額の資金調達を行い、大規模な広告宣伝費の投下とユーザー獲得施策で一気に追い抜き、市場を制しました。
最終的にサービスとして残ったのはメルカリでしたが、その背景には明確な「Go to Market戦略」の設計とそれをやり切る実行力がありました。
B2Bの世界でも同じで、たとえばfreeeとマネーフォワードの戦い方を比べると、その違いは明確です。
freeeは、まず東京都内のIT企業やベンチャーを中心に導入先を広げ、そこから徐々に全国へ展開していきました。初期フェーズではウェブマーケティングを効果的に活用し、スピード感のある成長を実現したのです。
一方でマネーフォワードはより早い段階から、会計事務所をパートナーとする再販モデルに注力したり、地方拠点を設けたりしながら全方位的な開拓を進めていきました。
両社は、同じSMB領域で近しい企業をターゲットとしながらも、戦い方がまったく異なるのです。
これらの事例は偶然ではありません。
各社にはそれぞれ狙いがあり、その戦い方を選んでいます。その「狙い」を読み解く鍵となるのが、Go to Market戦略の考え方です。
では、Go to Market戦略はどのように設計し、考えていけばいいのでしょうか。
次から、さらに詳しく解説していきます。 【次ページ】売上10億円は「100社」でつくるか、「2000社」でつくるか
リーダーシップのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR