- 2026/08/18 11:25 掲載
中国・広東省、AIエージェント行政を加速…テンセント「WorkBuddy」公務員向けに展開
その基盤となるのが、6月16日に試験運用を始めた「湾擎・省級政務智能中枢」だ。広東省政府は、全国初の省レベルの政務AI中枢としている。すでに100を超える政務シナリオを集約し、十数の主要な大規模言語モデルに対応した。
さらに、省の政務プラットフォーム「粤政易」のPC版とモバイル版には20を超えるAIエージェントを接続。国、省、市、区・県レベルをカバーする標準化された知識ポイント517万件、政策関連のコーパス3億7,000万件超も整備しているという。
テンセントのAI業務エージェント「WorkBuddy」も、この取り組みに加わった。テンセントによると、省政府直属の複数機関で試行した後、広東省全域へ継続的に展開する計画だ。
WorkBuddyは、自然言語で指示すると内容を理解し、複雑な作業を複数の工程に分解。必要なツールを使いながら作業を進め、文書や表などの成果物を作成する。政務向けでは、公文書作成支援、資料の校正、政策検索、業務相談、業務プロセスの連携、タスク支援といった場面を想定している。
中国政府もAIエージェントの行政利用を後押しする。国家インターネット情報弁公室などは5月、「智能体規範応用・創新発展実施意見」を公表した。政務サービスでは、行政手続きの審査支援や政策相談などへのAIエージェント活用を掲げる一方、利用者が最終的な意思決定権を持ち、AIエージェントの操作が利用者の権限を超えないよう求めている。
ただし、WorkBuddyが現時点で広東省全域の公務員に導入されたわけではない。現在は省政府直属機関での試行から全省展開へ進む段階にある。広東省の取り組みは、部門単位でAIを試す方式から、省レベルの共通基盤を通じてAIエージェントを利用する方式へ広げようとするものだ。
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