• 2026/08/18 11:25 掲載

中国・広東省、AIエージェント行政を加速…テンセント「WorkBuddy」公務員向けに展開

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中国・広東省が、AIエージェントを省全域の行政業務に広げる取り組みを進めている。省レベルで共通のAI基盤を整備し、テンセントの「WorkBuddy」も組み込む。省政府直属機関で試行後、全省へ広げる計画だという。行政AIを個別実証から、共通基盤による大規模利用へ移す動きとなる。
 広東省政務サービス・データ管理局は7月23日、省の政務AI活用に関する試行状況を共有する会議を開いた。省発展改革委員会、省科学技術庁、省工業情報化庁、省司法庁など18の試行機関が参加し、これまでの進捗や利用ニーズを確認。政策や資金、計算資源、安全対策、研修などを一体的に支援し、政務分野でのAI活用をさらに進める方針を示した。

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【図版付き記事はこちら】
現在は省政府直属機関での試行から全省展開へ進む段階だ
(画像:本文をもとに生成AIで作成)

 その基盤となるのが、6月16日に試験運用を始めた「湾擎・省級政務智能中枢」だ。広東省政府は、全国初の省レベルの政務AI中枢としている。すでに100を超える政務シナリオを集約し、十数の主要な大規模言語モデルに対応した。

 さらに、省の政務プラットフォーム「粤政易」のPC版とモバイル版には20を超えるAIエージェントを接続。国、省、市、区・県レベルをカバーする標準化された知識ポイント517万件、政策関連のコーパス3億7,000万件超も整備しているという。

 テンセントのAI業務エージェント「WorkBuddy」も、この取り組みに加わった。テンセントによると、省政府直属の複数機関で試行した後、広東省全域へ継続的に展開する計画だ。

 WorkBuddyは、自然言語で指示すると内容を理解し、複雑な作業を複数の工程に分解。必要なツールを使いながら作業を進め、文書や表などの成果物を作成する。政務向けでは、公文書作成支援、資料の校正、政策検索、業務相談、業務プロセスの連携、タスク支援といった場面を想定している。

 中国政府もAIエージェントの行政利用を後押しする。国家インターネット情報弁公室などは5月、「智能体規範応用・創新発展実施意見」を公表した。政務サービスでは、行政手続きの審査支援や政策相談などへのAIエージェント活用を掲げる一方、利用者が最終的な意思決定権を持ち、AIエージェントの操作が利用者の権限を超えないよう求めている。

 ただし、WorkBuddyが現時点で広東省全域の公務員に導入されたわけではない。現在は省政府直属機関での試行から全省展開へ進む段階にある。広東省の取り組みは、部門単位でAIを試す方式から、省レベルの共通基盤を通じてAIエージェントを利用する方式へ広げようとするものだ。

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