• 2026/08/25 07:10 掲載

結局、ダイソーが1番強いのか…?独自路線で絶好調「セリア」ですら勝ち目ナシの理由(3/3)

【連載】流通戦国時代を読み解く

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100円業態の立役者「セリア」が王者になるための条件

 100円均一を死守して増収増益を実現したセリアの戦略は、短期的には正しいのだろう。だが中長期で見れば、2位確定のための消極策のようにも見える。

 振り返れば、セリアが2位集団から抜け出してダイソーを追走していた2010年代は、おしゃれ100均「Color the days」で「100円でこんなおしゃれな商品が!」というサプライズにより女性客の支持を集めて急成長し、首位ダイソーをかなり慌てさせた時代もあった。

 ダイソーが看板をピンクに変えイメージチェンジを図ったのも、POSシステムを導入したのも、セリアの躍進が影響している。今流行りのスリコ(3COINS、パルグループが運営)も、セリアのコンセプトを多様な価格帯で拡張した延長線上に成立したとも考えられる。

 そんな「100均中興の祖」ともいうべきセリアが、時代の変化に目をつぶって100円の制約に閉じこもっているのは、とても違和感がある。100円均一という制約の下でもさまざまなサプライズを作り出せたのは、デフレ環境が前提だろう。

 インフレ、物価高、人件費高騰・人手不足という昨今の環境下では、100円均一という制約を自ら破らなければ、時を経るごとに選択肢が少なくなってしまう。シェア拡大と2位確定という目標を達した今、セリアには再びトップを目指した大胆な戦略を期待したい──と、勝手なことを思ってしまうのである。

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