- 2026/09/08 07:10 掲載
消えた「タピオカブーム」…なぜゴンチャだけが店舗数4倍?“1人勝ち”できたワケ(3/3)
潰れた店と何が違う?ゴンチャが守った“たった2つの基本”
商品の質に関して、ファンからは「お茶・紅茶の味がおいしい」という声が上がっている。タピオカを入れず、お茶を購入する客も一定数存在し、数少ないお茶チェーンとしての地位を確立した。提供されるお茶は各店舗で毎日いれているという。
ブームで増えた店舗の中には、色やトッピングの見栄えを重視し、お茶の品質に力を入れない店舗も多かった。ゴンチャ ジャパンの酒井洵氏は後にタピオカブームを振り返り、「根本的なクオリティを重視してこなかったブランドが淘汰されていった」と分析している。単純な理由に思えるが、商品の品質の差は、ブーム後の生存率に大きく影響した。
■基本(2):くつろげる店舗と清潔感
また、店舗展開では多くの店舗で飲食スペースを確保し、カフェのようにくつろげる空間を設けた。清潔で明るい店舗もリピーターの獲得につながった。店舗の清潔さは女性客を取り込む上で欠かせない要素だ。
しかしブームで増えた店舗はベンチを置いただけの狭い店舗も多く、必ずしも清潔感を備えていなかった。
400店舗計画の壁「王者スタバ」とゴンチャはどう戦う?
その双方において、スタバが競合となる。スタバは近年、紅茶にも力を入れており、甘いドリンクではフラペチーノ類が主力商材だ。両社の価格帯も近い。400店舗を目指す上で、すでに2000店舗を展開するスタバが脅威となる。
2018年当時、ゴンチャのトップは「10回のうち9回はスタバ。1回浮気してもらえれば、それだけで十分な市場規模がある」と語っていた。コーヒー嫌いの客を開拓できるという。
一方、ゴンチャが掲げる2028年の目標は、400店舗だけでなく年間来店客数6000万人だ。2025年の約4000万人から、わずか3年でさらに2000万人を積み増す必要がある。
既存ファンの利用頻度を高めるだけでなく、スタバなど既存カフェチェーンが握る顧客の日常的な利用機会に、どこまで食い込めるかが次の焦点となる。
このような中、米投資ファンドのベインキャピタルが、ゴンチャのグローバル本部を運営するゴンチャグローバルを2026年内に買収する計画が明らかとなった。現在の株主である米TAアソシエイツから取得するもので、買収額は1,000億円を超える見通しだ。
ベインはこれまで、すかいらーくなど日本の外食事業を手がけた経験がある。400店舗に向けてどのような戦略を展開するのか、ベインの手腕に注目だ。
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