- 2026/09/02 11:55 掲載
アップル、オープンAI訴訟で新証拠…元社員のMacBook解析で主張強める
米TechCrunchは、8月21日にアップル側へ引き渡された元社員チャン・リウ氏のMacBookをフォレンジック解析した結果、同社が新たな情報を確認したと報じている。フォレンジック解析とは、端末に残されたファイルや操作履歴などを調べ、デジタル上の証拠を確認する手法を指す。
アップル側の主張によると、リウ氏は2026年3月、同社の機密情報に当たる電力変換回路の回路図へアクセスし、米オープンAIでの業務に利用したという。電子回路シミュレーター「LTspice」で回路を検証したほか、AIエージェントにLTspiceの操作や結果確認、パラメーター調整を行わせていたことを示す記録も確認したとしている。
さらにアップルは、リウ氏が社内調査を知った後、米オープンAIの同僚に証拠を破棄するよう指示し、相手が応じる趣旨の返答をしていたとも主張した。また、オープンAIでの業務に、アップル社内の開発用アプリケーションと同じ名称のツールを使用していたとしている。
ただし、これらはいずれもアップル側が裁判所に示した主張であり、現時点で裁判所が営業秘密の不正取得や利用を事実として認定したものではない。
一方、米オープンAIはアップル側の主張に反論している。米ロイターは、オープンAIが8月31日付の提出書面で、アップル側は元社員が営業秘密を盗んだことを示せていないと主張したと報じた。
アップルは通常より早い段階で証拠を収集できる証拠開示を求めているのに対し、オープンAI側は訴えそのものに反論している。
裁判の行方は、AI業界における営業秘密管理や人材移動のルールにも影響を及ぼす可能性がある。
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