- 2026/09/24 07:10 掲載
AIで「37%時短」でも頭は鈍る?「どんどんバカ」になる人・ならない人の違いとは(3/3)
AIで賢くなる人が実践する「3つの使い方」
では、普段の仕事で何を変えればよいのか。まず、AIを開く前に1分考える。自分の予想、知っていること、分からないことを短く書く。先に自分の考えがあれば、AIの答えと比べられる。どこが違うのか、なぜ違うのかを考えるところから、本当の対話が始まる。
次に、AIには賛成ばかりさせない。「この案の弱いところはどこか」「この結論が間違うのはどんなときか」「反対する人は何を問題にするか」と聞く。自分では見えていなかった穴が見つかる。AIは、答えを書く係より、考えを揺さぶる相手にしたほうが役に立つ。
最後にAIを閉じて、結論と理由を自分の言葉で説明する。うまく説明できなければ、その内容はまだ借り物だ。どこで話がつながらなくなるのかを見つけ、そこだけもう一度調べる。自分で説明できたとき、AIから得た情報が自分の知識になる。
「AIで作った成果」だけ評価すると危ないワケ
学校や会社の評価も変える必要がある。AIを使って完成した成果だけを見れば、考える作業をすべてAIへ渡した人が高く評価されかねない。見るべき数字は2つある。AIを使ったときの速さと品質。それから、AIを外したときの理解である。
企画書なら、資料を並べる、見出しを作る、長い文章を短くする。そこはAIに任せればよい。
自分で決めるのは、「誰のどんな問題を解くのか」「この数字を信じてよいか」である。ここまでAIに渡すと、会議で理由を聞かれた瞬間に言葉が止まる。
AIを使って伸びる人は、たとえばAIが出した3案から1案を選び、根拠の弱い数字を外し、足りない案を自分で加える。速くなった分を、判断に使っている。
逆に、問いも比較も結論もAIに渡せば、残るのは文章を整える仕事だけだ。成果物は立派に見えるため、力が伸びていなくても気づきにくい。
仕事を終えたら、「今日、自分はどこで判断したか」と振り返る。
数字を1つ確かめた。案を1つ捨てた。結論を1行書き直した。その跡が残っていれば、AIは頭を鍛える道具になる。
何も浮かばないなら、早く終わっただけである。
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