- 2026/09/22 07:10 掲載
人気すぎて「販売中止」「ガチャ活疲れ」も…なぜ大人が熱狂?カプセルトイ市場に異変(2/3)
連載:ヒットの現在地
【現地潜入】なぜ“大人”が、これほど熱狂するのか
8月下旬に「ヨドバシカメラ マルチメディア池袋」をはじめ、池袋駅周辺のカプセルトイ専門店を訪れてみると、夏休み期間中だったこともあり子ども連れの家族や高校生、若年男女、インバウンド客などが入り混じり、にぎわっていた。中でも、世界最大級となる4000面以上をそろえる「ガシャポンのデパート池袋総本店」は、身動きが取りづらいほど混雑していた。
「現在のカプセルトイ市場で人気の中心にあるのは、サンリオやたまごっち、ナルミヤキャラクターズに代表される『平成レトロ』のキャラクターIP商品です。子ども時代にほしかったけれど買い逃したという30歳前後の女性が、これらの商品を積極的に買い求める購買行動が見られます。作り手側も同世代で構成され、共感度の高い商品開発もヒットの要因となっています」(都築氏)
こうした製造メーカーの開発力や専門店の急増が、市場拡大を後押し。さらに、SNSでの情報共有がブームを加速させた。
「何が出るか分からないという『エンタメ要素』や次々と新商品が追加される市場構造が、SNSと好相性なんです。多くの顧客がSNS上でリアルタイムの購入報告を行うため、口コミにより集客される流れが自然と生まれました。今では、『どこの店に何の在庫があるか』といった情報が分刻みで飛び交うほか、SNS上での『商品トレード』も盛んに行われています」(都築氏)
調べてみると、匿名で不特定多数と情報交換ができるLINEのオープンチャットでは、「ガチャガチャ」や「めじるしアクセサリー」に特化したトークルームが多数存在していた。
バンダイが展開する「めじるしアクセサリー」は、シリコンリングに小さなチャームが付いたもので、傘や文房具などに付けて持ち物の“目印”にできる。若年女性を中心に爆発的にヒットしているブランドだ。
都築氏の見解では、現在のブームは過熱傾向であり、淘汰が始まりつつあるという。とはいえ、「カプセルトイは世の中の玩具需要の受け皿を担っているような状況で、急激な衰退は考えづらい」と説明した。どういうことか。 【次ページ】ブームは過熱傾向、専門店で相次ぐ「販売中止」
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