国際的には、会計は「言語」の一つとして捉えられています。つまり、英語やフランス語のように、自分の意思を主張し、相手の意図を理解するコミュニケーションの手段なのです。
しかし、同じ日本語でも地方によって方言が異なるように、会計も、ところ変われば色んなやり方があるので、誰にでもわかる言語が必要とされます。
一般的に英語が公用語であるように、会計の世界では2000年まではアメリカが主流で、アメリカの会計基準であるUS-GAAPが勢力を持っていました。そして、2000年にエンロン事件という会計不信を招く事件がアメリカで起こってからは、ユーロの台頭に伴いヨーロッパの方が世界市場で権力を持ち始め、会計も国際会計基準審議会(IASB)によって設定されるIFRSが世界の中で標準語とされるようになりました。