ビックカメラでは、これまでビックポイントカード会員情報を活用し、購入履歴を確認しての商品の提案、製品安全情報（リコール情報など）の配信などを行ってきた。


　今回の実証実験では、NRIとともに顧客に最適なクーポンを、最適なタイミングで配信するビジネスモデルを検証し、O2O（オンライン・ツー・オフライン）を通じたビックポイントカードの一層の価値向上を追求していくという。

　実験期間は11月19日から2013年1月31日まで。スマートフォンアプリ「ビック・スマートクーポン」を活用し、顧客の購入履歴、位置情報、天候などの状況に応じてクーポンを配信する。対象となる店舗は池袋本店と池袋本店パソコン館/池袋西口店。対象機器はAndroid 2.3以上のOSを搭載したスマートフォン。期間中にクーポンを利用した顧客には実証実験終了後にビックポイント300ポイントを進呈するという。


　各種コンテンツや顧客情報などは集約され、NRIの独自技術「おもてなし」最適化エンジンで、最適なタイミングで最適な内容のクーポンを配信する。

　NRIは、NRI未来ガレージにおけるNRIビッグデータ・ラボの取り組みとして、本実証実験の企画段階から、情報システムを設計・開発・運用まで、一貫して支援した。実証実験、データ分析、アプリ開発、そしてサービスの提供を同時に進め改善していくことで、顧客にとって、より付加価値の高いサービスをスピーディに提供していくことを目指すという。