イオントップバリュでは、従来、商品に関する情報は、企画、製造、品質管理、物流、販売といった工程ごとに、社内各部署と外部協力会社との間で独自のシステムや表計算ソフト、紙媒体などを用いて管理されていた。

　今回導入したシステムでは、別個に管理されていた商品情報をクラウド上のデータベースと連携集約し、このデータベースを中心に、社内および製造委託先やその他外部委託先、バイヤー向けなど複数の専用ポータルサイトに展開する。

　今回のシステム構築では、アジャイル型開発手法を採用。まず第一段階として、すでに販売されている商品および今後発売となる新商品まですべての商品情報をForce.com上に移行し、その情報を社内外で共有する基盤の構築を実施した。

　今後は、商品の拡充に合わせてデータベースを拡張するとともに、工程間の情報の共有や品質管理などの機能を順次追加・統合していく計画という。

　これにより、イオングループが注力するアジア事業の拡大を視野に、アジア各マーケット向けの商品の迅速な開発と、商品数の大幅な増加にも対応可能な基盤を整備する。

　今回のシステムの構築と導入は、イオングループのITサービス機能を担うイオンアイビスが中心となって進められた。