ICタグは、書籍を重ねた状態での一括読取や不正持ち出しの検知が可能なことから、バーコードに代わる図書館の蔵書管理システムとして採用が進んでいる。
大日本印刷では今回、図書館向けシステムと親和性が高いUHF帯ICタグの普及促進を目指し、図書館向けシステムの機器での読取性能に優れたUHF帯ICタグと、図書館のニーズを集めて開発する機器を一括で提供するという。
同社では、これらのICタグを図書館システムの読取装置を使って読取精度・スピードなどの性能評価を行い、実際の運用上問題がないことを確認したUHF帯ICタグ3種をラインアップ。2015年春には、図書館から寄せられたニーズをもとに、独自のアプリケーションソフトウェアを搭載した自動貸出返却機やセキュリティゲート、ハンディターミナルなどを開発して発売する予定。
大日本印刷は丸善や図書館流通センター(TRC)と連携して、公共図書館や大学図書館などに向けて同製品を販売し、2016年度までの3年間で5億円の売上を見込んでいる。