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  • 2015/04/15

シリコンバレーで起業家を育成する堀江 愛利氏 「起業家精神は竹のようにあるべき」

米国は日本と比べて、はるかに女性の社会進出が進んでいる国だ。しかしイノベーションの中心であるシリコンバレーのIT業界は、今でも男性中心であるという。こうしたなかビジネスの世界で『女性』に注目すべき」と訴求する女性がいる。日本出身ながらシリコンバレーに拠点を持ち、女性起業家を育成する「Women’s Startup Lab」の創業者、堀江 愛利氏だ。「起業家としてのアイデンティティは、自らが選択するべき」と語る堀江氏はなぜ、女性起業家の育成に注力するのだろうか。

ITジャーナリスト 鈴木 恭子

ITジャーナリスト 鈴木 恭子

ITジャーナリスト。明治学院大学国際学部卒業後、週刊誌記者などを経て、2001年よりIT専門出版社に入社。「Windows Server World」「Computerworld」編集部にてエンタープライズITに関する取材/執筆に携わる。2013年6月に独立し、ITジャーナリストとして始動。専門分野はセキュリティとビッグデータ。

シリコンバレーで女性起業家を育てる堀江 愛利氏

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「Women’s Startup Lab」の創業者、堀江愛利氏。2014年にはCNNの「Visionary Women」に選出されている
 堀江氏は、17歳の時に高校の交換留学プログラムで初渡米。以降、カリフォルニア州立大学にて国際経済学とマーケティングを学び、IBMに就職。複数のスタートアップ企業を経て、2013年に「Women's Startup Lab」を設立した。

 「Women's Startup Lab」とは、女性起業家専門のアクセラレーター(短期養成所)である。2週間と2か月間のプログラムがあり、資金調達のノウハウやリーダーシップの取り方など、企業運営に必要なスキルを学ぶ。また同ラボで培った人脈も、今後のビジネスにおいて有用だ。

 堀江氏の活動は、米国においても注目されている。2014年にはCNNの「Visionary Women」に選出された。しかし、日本に住んでいた幼少期、堀江氏は「内気で泣き虫」だったという。最初の転機は、「母親が買い与えたピンク色のランドセルだった」と語る。

「今から30年以上前、女の子のランドセルの色は、赤以外に考えられなかった時代です。母親は私に対して『アイデンティティを持て』と言い続けました。周囲と同調することが求められていた社会で、『人からの評価を自分のアイデンティティにするな』というメッセージだったのでしょう」(堀江氏)

 堀江氏は聴衆に対し、「自分のアイデンティティを考えてみてください。それは本当に、自分が選んだものでしょうか」と問いかけた。「社会から『あなたはこうあるべきだ』と社会から押しつけられていることを、自分のアイデンティティだと錯覚しているのではないでしょうか。創作性、リーダー性といった起業家としてのアイデンティティは、自らが選択するものです」(堀江氏)

 米国で起業し、多くの経験を積んできた堀江氏。シリコンバレーというスタートアップの本拠地で活躍するからこそ、日米の起業の違いが鳥瞰できる。日本は用意周到に準備をし、「失敗のないように実行する」ことが良しとされる社会だ。一方、米国は「最初に行動して失敗し、そこから学んでいく」ことを賞賛する。自分で考え、自分で行動し、その結果についても自分が責任を持つ。こうした米国の考え方は、起業家にとって必要だと堀江氏は説く。

 「大成功している起業家でも、多くの失敗をしています。大切なのは、そこから学び、チャレンジすることです。失敗を“投資”と考え、あきらめずに次のステップに踏み出したからこそ、成功があるのです」(堀江氏)


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