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- 2015/06/17 掲載
頭が切れる&すぐキレるモンスター社員には「ずるい」対応を
株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO。1989年早稲田大学政治経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。人事部門、広報室、新規事業立ち上げを経て、2000年に人材コンサルティング会社に転職、取締役就任。2004年より株式会社リクルート・エックス(2006年に社名変更、現・リクルートエグゼクティブエージェント)。エグゼクティブコンサルタント、事業企画室長を経て、マネージングディレクターに就任。2010年2月に株式会社 経営者JPを設立(2010年4月創業)、代表取締役社長・CEOに就任。多くの経営者の人材・組織戦略顧問を務める。企業の経営人材採用支援・転職支援、経営組織コンサルティング、経営人材育成プログラムを提供。クライアント企業・個人の個々の状況を的確に捉えたスピーディなコンサルティングに定評がある。自ら8000名超の経営者・経営幹部と対面してきた実績・実体験に基づき、実例・実践例から導き出された公式を、論理的にわかりやすく伝え、幅広い業種・規模のクライアントから好評を得ている。著書に『社長になる人の条件』(日本実業出版社)、『あたりまえだけどなかなかできない 係長・主任のルール』(明日香出版社)など。各種メディア出演多数。
ずるいマネジメント
部下をお持ちの方、こんな状況になってはいないでしょうか?
だとしたら、今すぐ「いい人上司」をやめましょう!
実は、いい人だから、うまくいかない理由もあるのです。「なぜか?」って? それは例えば、次のようなことからです。
「何度言っても動いてくれない部下」、いますよね~。こちらは誠心誠意説明しているつもりでも、部下は、こんなふうに思っているかもしれません。
部下A「うざったいな。やり方くらい自分で考えるよ」
部下B「また、言われてしまった。どうしよう、どうしよう、どうしよう……」
どちらの部下も、結局思った通りには動いてくれないのです。上司としては、頑張ったつもりで、まったく逆効果です。
では、どうすればいいのか。
それは、「ずるいマネジメント」に転換することなのです!
このたび『ずるいマネジメント』という本を書きました。ここでは、そこで紹介しているマネジメント術の中から、部下との付き合い方について書いていこうと思います。
ずるい上司は、部下ごとに態度を変える
どの部下とも公平に接しなければいけない、と考えている方。それはまったく間違いです。先ほども触れた通り、同じ言われ方をしても、部下の受け止め方は様々です。たとえば、大きく分けて2通りの考え方があります。(1)関係重視型
人間関係を重視します。嫌われることが嫌で、「どうしましょうか?」と聞いてきます。こちらで指示して欲しいタイプです。
(2)課題動機型
課題そのものが行動の原理です。実力・実績・パフォーマンスを重視しますので、仕事については自分で進めたいと思っています。
仕事の任せ方についても、変わってきますね。関係重視型なら、事細かく説明しますし、課題動機型の場合は、「任せたよ」と任せてしまいます。さもないと、「うざったいな」と心の中で思っていますから…。
しかし、この2つのタイプ把握だけでは収まりきらない、困ったタイプもあります。それが「キレる、モンスター部下」です。
【次ページ】 頭のいいタイプがモンスター化すると…
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